研究課題/領域番号 |
18K02310
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
大串 隆吉 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (70086932)
|
研究分担者 |
降旗 信一 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00452946)
阿部 英之助 大東文化大学, 社会学部, 准教授 (10408982)
児美川 孝一郎 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (50287835)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 引きこもり / 不登校 / 自立支援 / 職親 / 若者 / 生産学校 / ドイツ / キャリア / 進路指導 / 生産、Produktion / 青少年、Jugend / 不登校、Schleverweigerung / 職業学校、Berufsschule / キャリア教育 / 高校普通科 / 就職支援 / 進学支援 / キャリアプランニング / キャリアデザイン / キャリア意識 / 生涯学習 / 職業意識 / 特色ある教育活動 / 進学・職業指導 / 居場所づくり / キャリア支援 / 進路意識 / キャリクラム / 教科外活動 |
研究実績の概要 |
日本とドイツとの比較研究を志向し、ドイツにおいては生産学校のキャリア指導を取り上げた。日本においては佐賀県のNPOスチューデント・サポート・フェイスを取り上げた。 ドイツ生産学校については、以下の論文で取り上げてきた。ドイツ、デンマーク生産学校のデッサンー学校中退者・失業青年に職業訓練を」『人文学報』東京都立大学人文学部、2007。これらで生産学校の特質とキャリア教育との関連も考察した。その後何回かドイツ・カッセル市の生産学校の調査を行った。 日本では、佐賀県武雄市にあるNPO法人スチューデント・サポート・フェイスの引きこもり青年の社会復帰のための援助活動を調査した。このNPOは 2003年7月5日設立し、10月23日NPO法人となり、支援・相談事業の提案、指針を作成し、実践してきた。面談人数、派遣件数とも増加していき、平成28年度(2016年度)は相談件数13,913件、面談人数9,590人、派遣件数4,257件でいずれも最高になる。この数字は、佐賀県において、若者が、家庭、学校(中等・高等教育)とは別の第3の領域を必要としていることを示した。これに加え、生活困窮者自立支援事業も行っている。引きこもり・不登校などの若者家庭で生活が苦しい家庭が目立つことに気が付いたからだという。さらに、対人不信にあることにより、相談事業への訪問参加は望めない。その訪問支援は「アウトリーチ(訪問支援)の実施による支援への誘導」を意味する職親制度をとりいれた。これは、日本財団の「職親プロジェクト」を参考に、若者を支援する者を職親と呼ぶようになっている。この点で、ドイツの生活学校と同じ課題を持っている。そして、就労支援が人格支援―人間形成の支援となっていることもドイツ生産学校と共通している。
|