研究課題/領域番号 |
18K02318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
吉田 昌弘 淑徳大学, 教育学部, 教授 (80624915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教育と福祉 / 家庭 / 保護者 / 保育 / 倉橋惣三 / 教育制度 / 就学義務 / 親 / 親権 / 児童福祉 / 境界 / 家庭教育 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染拡大防止のための文書館、図書館の利用制限や行動制限により研究活動に制約があったことや、研究計画調書作成後に新たに自治体教育史に関わることになったことから、当初計画から変更して研究に取り組んできた。既に相当する成果を上げ得たとも考えるところ、なお調査等を実施したいので補助事業期間の延長を申請し、許可されたところである。 自治体教育史の事業は2022年度を以て完結した。 福祉制度や教育制度を踏まえつつ民間団体が福祉事業、教育事業に取り組む論理について考究する観点から、特に仏教団体の福祉事業の論理について資料収集を行った。 倉橋惣三(1882~1955)の保育に関する著作や講演筆記を検討する作業を継続して行った。第一に、令和3年度、4年度の発表で扱った「保育概論」(1928年)を中心資料とし、およそその時期から『系統的保育案の実際』(1935年)に至る頃までを対象として、倉橋惣三の保育論における教育と児童保護の統一の問題の展開を描く研究を行った。この研究は、児童保護的側面と教育的側面の関係における家庭の意味についての考察を含んでいる。第二に、それと関連して、倉橋の保育論の究明・共有の取り組みの過程をとらえるための基礎作業として、毎年夏に開催された、文部省主催の幼稚園保姆講習と日本幼稚園協会主催の講習で倉橋惣三が行った講演について、通時的な概容を示し、その問題設定の系列を見る、研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大防止のための文書館、図書館の利用制限や行動制限により研究活動に制約があったことや、研究計画調書作成後に新たに自治体教育史に関わることになったことから、当初計画から変更して研究に取り組んできた。既に相当する成果を上げ得たとも考えるところ、なお調査等を実施したいので補助事業期間の延長を申請し、許可されたところである。 本年度も、研究の展開上必要な調査や成果発表を行った。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に記載した資料調査の中でこれまでできなかったことの一部を進行したい。 倉橋惣三に関する研究を重点的に推進したい。 研究計画調書作成より後、所属機関変更により研究拠点が替わり、研究代表者に関わる人的な環境が変化するとともに、文献収集に必要な旅費が減少することとなった。本研究の着想のもとになった研究者間の交流を確保するため、関連する分野の研究者の招へいを行って、本研究を含めたそれぞれの研究の協同を進めるとともにより学際的な展開に資するようにすることも考えたい。
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