研究課題/領域番号 |
18K02329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
古屋 恵太 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50361738)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ジョン・デューイ / シカゴ・プラグマティズム / 実演 / 想像力 / 劇化 / 遊び / ジョージ・ハーバート・ミード / ジェーン・アダムズ / 仕事 / 原初的作業 / 専心的な活動 / プラグマティズム / デューイ / アダムズ / ミード / ボイド / 誠実 |
研究成果の概要 |
本研究は、まず、シカゴ・プラグマティズムを代表するジェーン・アダムズが設立したハルハウスの思想と実践の特徴を抽出した。その結果として、シカゴ・プラグマティズムが実演をその哲学の核とするという仮説が立てられた。そこで、アダムズ、ジョン・デューイ、ジョージ・ハーバート・ミードの「劇化」や「遊び」の思想を考察することで、その仮説を検証した。アダムズの「労働博物館」とデューイの「実験学校」は人類の問題解決を大人や子どもが創造的に再現することを目指していた。また、共通した社会的対象に関わる協働が成立する原理を示したものが、ミードの「他者の態度取得」の考えであることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シカゴ・プラグマティズムは「劇化」や「遊び」の思想に基づく実演の哲学であるという本研究の発見は、目の前の子どもの自然を尊重する子ども中心主義とも、現在の社会に近しい空間に学校を変え、実社会の活動を提示することによる動機づけを行う社会(適応)中心主義とも、シカゴ・プラグマティズムの教育思想が異なっていることを示している。シカゴ・プラグマティズムの哲学は、教育を人類がこれまで行ってきた問題解決の「劇化」ととらえ、「遊び」を「仕事」とともに人類の「原初的作業」だと主張する。それは、人類史と人類史における思考の自然史を実体験するものとして学校教育を再構成する立場を提供してくれる。
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