研究課題/領域番号 |
18K02351
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
赤星 まゆみ 西九州大学, 子ども学部, 教授 (50150975)
|
研究分担者 |
小笠原 文 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (10585269)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 教育学 / フランス / 教育方法 / 農村学校 / 学校と地域の協働 / 異年齢教育 / ウェルビーイング / 小規模校 / 初等学校 / 農山村学校 / 過疎地 / コミューン / 異年齢学級編制 / 教育史 / 幸福度 |
研究成果の概要 |
世界共通の現象として農村の人口減少と過疎化が急速に進むなか、フランスでは2016年に州の合併による地方再編が実施された。日本同様、地方再生(創生)をキーワードにした政策展開が強められ、人口減少に直面する農村地域の公立学校の統廃合または存続が政策的な論争点となっている。 伝統的に小さなコミューン(最小自治体単位)と小さな学校が多数存在するフランスでは、とくに公立初等学校(幼小段階)は、19世紀末葉から今日まで、農村地域の人々の暮らしの核として存在してきた。農村では、学校の存続とコミューンの存続は表裏一体である。 小規模校存立の背景と実態を農村地域でのフィールド調査により明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、フランスでも急激な社会変化と過疎化に悩む農村地域では公立小規模校の存続か学校統廃合かの選択が迫られてきた。19世紀の公立初等学校の多くが単級学校から始まった歴史を持つフランスでは、今日も「小さなコミューン」のもとに「小さな学校」が多数存続している。農村地域にある公立学校は、その長い歴史と共に、農村地域の住民の観念、感情、価値観を支える「農村文化」の源となってきた。本研究は、その観点から農村学校の歴史や教育方法を検討し、人々の暮らしの核として存立してきた小さな学校が農村文化を担う住民の幸福度と深く関わっていることの検証を目的とし、農村学校のもつ教育的・社会的・文化的意義の再考を促した。
|