研究課題/領域番号 |
18K02382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
本図 愛実 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (70293850)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教職アクレディテーション / ソーシャル・キャピタル / ウェルビーイング / サーバント・リーダーシップ / 教員政策 / 構成主義 / well-being / 国際標準からの自律と近接 / 理論と実践の往還 / アクレディテーション / グローバル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は教職の社会的認知(アクレディテーション)の在り方を国際標準への近接と自律を鍵概念として検討することにある。国際標準に関する議論として、OECDの発案による教師ウェルビーイングを位置づけ、研究を進めた。ウェルビーイング構成概念の解題や指標群の分析とともに、教師ウェルビーイング向上の方法について検討した。とくに若手教員の働きやすさを基に協働的な営みとともに改善が必要であることを結論とした。ウェルビーイング論の解題については、OECD職員へのインタビューを行い、刊行本を作成した。 OECDウェルビーイング論の構成要素であるソーシャル・キャピタルに焦点をあて、教師たちのつながりをソーシャル・キャピタルとして捉えることができることを戦前の宮城県師範学校附属小学校における教師たちの研究と及川平治を例として実証した。これらを現代の教師たちの成長に援用することは、国際標準への近接と自律の手がかりとなるとも考えた。 教職の社会的認知は、社会からの期待に応答することにも依拠しており、社会的期待の高い学力向上について、自治体全体の向上を実現した教育長・校長のマネジメントについて、サーバント・リーダーシップの好例として分析を行った。事例においては、ソーシャル・キャピタルの内実である協働や社会的価値や規範の共有、信頼が、教育長・校長・教員における連鎖のなかで生起し、高いパフォーマンスを導くことになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型感染症の影響で予定していた国内外調査ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
教職の社会的認知について、ウェルビーイング論、教師のつながりとしてのソーシャル・キャピタル、価値―期待モデルに基づく学校経営、の三観点の有機化を図る。OECD関係者へのヒアリング等を行うほか、ソーシャル・キャピタルとしての外部性の実証研究を行う。あわせて国際学会での発表を行う。
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