研究課題/領域番号 |
18K02389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 均 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50211983)
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研究分担者 |
南部 広孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70301306)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 留学 / トランスナショナルプログラム / 海外分校 / 英語プログラム / 非英語圏 / 国際学位 / オンライン授業 / トランスナショナル高等教育 / 国際プログラム / 中国語プログラム / 国際通信学位 |
研究成果の概要 |
トランスナショナルプログラムにより、外国に渡航することなく外国大学などの学位を取得することが可能になった。これらのプログラムの提供者は圧倒的に英語圏の大学であるが、近年、ヨーロッパ、ロシアや中国などの非英語圏の国々が、海外に分校を設置する傾向が出てきている。本研究では、これらの大学がこうした展開を試みる背景や動機、経営展望、学生の募集戦略などについて、ラトビア、ポーランド、台湾、ウズベキスタン、モロッコ、タイ、マレーシアなどで調査した。またこの事業に新規参入した日本の大学も調べたが、現状において、自己採算ベースのフェーズには至らず、近年の新型コロナウイルスの感染拡大によって停滞状態にある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は非英語圏におけるトランスナショナル高等教育の展開背景とその市場競争に注目した点に学術的意義がある。国際的アカデミックマーケットにおいて不利な立場にある非英語圏の国々の国際展開メカニズムについて、東欧諸国、東南アジア諸国、東アジア諸国を中心に事例研究を行った。その結果、イスラーム圏では学生をキリスト教圏に送り出す心配から、中東の外国大学分校が人気があること、東欧諸国で西欧米の経済コースに人気があるのは、資本主義の本流へのあこがれがあること、また台湾の大学は社会主義中国にはなじまない分野のコースをマレーシアに提供しているなど、そのマーケットメカニズムと競争原理が明らかになった。
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