研究課題/領域番号 |
18K02417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 東京福祉大学 (2021-2022) 神奈川県立保健福祉大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
金 龍哲 東京福祉大学, 教育学部, 教授 (20274029)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 文化の伝承 / 伝承装置 / 文化多様性 / 中国西南 / 少数民族 / マイノリティ / 伝統文化 / 文化の伝承装置 / 文化変容 / システム変容 / 周辺文化 / 文化伝承 / カリキュラム / 文化的多様性 / アイデンティティ / 文化伝承システム / 伝統 / 信仰体系 / 教育のシステム変容 / 少数民族教育 / 危機言語 / 民族文化の伝承 |
研究成果の概要 |
今世紀に入って中国西南の少数民族の文化伝承の実践に幾つかの注目すべき動向がみられた。それは従来の民族固有の文化伝承の仕組みと大きく異なるだけでなく、国民育成を目指して展開してきた近代学校教育にもシステム変容を促しつつある。 本研究は、少数民族の文化伝承の実践がもたらす教育のシステム変容に焦点を当て、少数民族の文化伝承モデルの可能性を検証することを目的とし、具体的にはフィールドワークを通して、少数民族が真に求める文化伝承とは何か、如何なる伝承装置の構築が模索されているか、それらは現有の教育システムに如何なる変容をもたらしているか、新しい文化伝承装置は他の民族にも適用可能か、を中心に検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国における少数民族の文化伝承の中心的な役割を担ってきた「二言語教育」は、①文字を持たない小規模の少数民族が対象外とされてきたこと、②事実上、「二言語教育」が少数民族が「真に求める文化の伝承」を担うことが出来なかったことが指摘されている。 現地では、文字を持たない少数民族の言語消失の危機を如何に回避するか、そして民族的アイデンティティの根拠でもある民族固有の信仰体系を如何に存続させるかが少数民族が「真に求める文化伝承」の課題として浮上し、注目すべき実践が展開されている。従来の枠組みに囚われず、言語や信仰の存続を目指して独自の伝承装置の構築を目指す実践に視点を合わせた所に本研究の学術的意義がある。
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