研究課題/領域番号 |
18K02421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
今田 絵里香 成蹊大学, 文学部, 教授 (50536589)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 少年雑誌 / 少女雑誌 / 高等女学校 / 中学校 / 作文教育 / 投稿文化 / ジェンダー / メディア / 少年少女雑誌 / センチメンタリズム / 旧制中学校 / 東京都立高校 / 男女共学 / 男女別学 / 東京都立日比谷高校 / 東京都立白鴎高校 / 「少年」 / 「少女」 / 日本少年 / 少女の友 / 男女間の恋愛 / エス / 教育 |
研究成果の概要 |
作文投稿雑誌『穎才新誌』廃刊後の1900年前後、複数の少年少女雑誌が刊行され、投稿文化を盛んにさせた。『日本少年』の投稿は男子投稿者によって、名誉に繋がるものとしてとらえられていた。そこでは、国家の有用な人間になることと詩文に秀でた人間になることが一致してとらえられていた。 一方、『少女の友』の投稿は女子投稿者によって投稿者同士の交際に不可欠なものとしてとらえられていた。女子の場合、文芸作品の掲載は学校において批判されることがあった。よって女子は本名を隠し、雑誌の上だけで称賛されることを目指した。『少女の友』では、常連投稿者は投稿者にも編集者にもスター扱いされ、大勢の支持者を獲得していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、教育における男女平等の推進は重要な課題となっている。その推進のため、教育社会学の「ジェンダーと教育」研究は、教育にどのような男女不平等に関する問題があるのかを明らかにしてきた。ただしその研究のほとんどが学校教育を扱う研究である。子どもを巡るジェンダー秩序を明らかにするには、学校教育だけでなく、少年少女文化も扱うことが不可欠である。本研究は「ジェンダーと教育」研究に連なる歴史社会学研究として、戦前日本の学校教育、および少年少女雑誌文化がどのようにして男女不平等な文化を生み出したのか、またその文化がどのようにして現代日本の教育に継承されたのかを歴史的に解き明かしていくものである。
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