研究課題/領域番号 |
18K02423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大塲 麻代 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (30578828)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 無認可学校 / 低学費私立学校 / 非正規居住地域 / ケニア / 初等教育 / 低学費私立校 / 無認可校 / インフォーマル居住地域 / フィールドワーク / 小学校 / 新カリキュラム / 理論研究 / 文献調査 / 執筆活動 / 学会発表 / 論文執筆 / 研究会参加 / 認可校 / カリキュラム / スラム / カリキュラム改革 / 公立小学校 / 多様化 / 基準化 |
研究成果の概要 |
本研究は、ケニアにおける公立小学校の空洞化と低学費私立小学校(ここでは非正規居住区であるスラム地域で増加している無認可校を指す)の急増を、児童の多様化と学校の基準化の観点から比較し、その異同を明らかにするものである。 研究結果より、公立校は無償化政策による就学者数の増加により教育の質は低下したものの、小学校修了後の中等学校への接続の観点から需要は高い。また非正規居住区の無認可学校であってもカリキュラムは正規学校教育のカリキュラムに則っていることから、無認可校も一定の割合で高い需要が見られることが明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの先行研究では、アフリカにおける初等教育の無償化政策は教育の質低下を招き、貧困層でも敢えて私立校を選択することが議論されてきた。しかし、「どこで学ぶか」の学校選択は、必ずしも教育の質(=成績)だけが問われるものではなく、どのようなサービスが受けられるか、誰が教育を提供し、また初等教育修了後の中等教育への接続はどの程度スムーズであるのかなど、さまざまな要因が絡んでいることが明らかにされた。未だ低所得者層の子どもたちは十分な教育機会が得られていない。そのような中で、公立・私立、認可・無認可に関わらず、正規の学校教育カリキュラムに則った学びの場は、一定数の需要があることを明らかにした。
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