研究課題/領域番号 |
18K02424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
中田 有紀 東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (30553771)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 高等教育 / インドネシア / イスラーム / 宗教 / 宗教施設 / モスク / 大学 |
研究成果の概要 |
本研究は、インドネシアの高等教育機関における宗教施設の教育的役割を明かにするため、大学内のモスクでの学習活動の実態の解明を試みた。その結果、ムスリムの教職員や学生が大半を占めることが多い一般系の大学のモスクでは、学生や地域社会の人々向けのイスラームの基礎的な学習の場を提供するとともに、大学モスク組織間のネットワークを構築して、大学モスクでの活動の充実を図る試みがあることを明らかにした。こうした大学内のモスクの活動の充実の背景には、1980年代以降の社会全体のイスラーム化に伴い、人々のイスラーム学習への関心の高まりが大きく関わっていたことも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、インドネシアにおける高等教育機関の宗教施設は、宗教的儀礼の場というよりも、むしろ学内外の人々が宗教に関する知識を学び、共有する場としての役割を果たしてきたことを明らかにした。 一般系の高等教育機関において、イスラーム学習の機会が重視されており、教員や学生による自発的な試みがなされていることを明らかにした本研究は、ムスリムが大多数を占める国の高等教育機関におけるイスラームの実態解明に寄与するものといえる。
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