研究課題/領域番号 |
18K02427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 北陸学院大学 |
研究代表者 |
俵 希實 北陸学院大学, 人間総合学部(社会学科), 教授 (60506921)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 学校づくり / ニューカマー児童 / ニューカマー / ブラジル人 / 学校 / グローバライゼーション / 移動と定住 / 包摂 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,ニューカマー児童を包摂する学校づくりに必要な条件を明らかにすることである。移動と定住の視点からブラジル人児童を①「日本在住,日本に定住予定」②「日本在住,ブラジルに定住予定」③「日本在住,定住先未定」④「両国間を移動,定住先未定」に分類し,聞き取った児童の課題を分類に従って整理した。①②は定住先の文化・言語教育,③④は教育の焦点の明確化,学習への動機づけ,親子関係の維持,④には友人関係の構築,学習の継続性が加わる。①~④の共通課題は,保護者の理解と将来の選択の幅を広げることで,これらは日本人児童の課題でもある。共通課題への対応が多様な児童を包摂する学校づくりの条件といえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
意義は3点ある。これまでの外国人児童の教育に関する国内外の研究においては,定住,特にホスト国での定住を前提としている研究が多いが,本研究では,国境を越えて移動を繰り返す児童を射程に入れ,「移住と定住」の視点からブラジル人児童を4カテゴリーに分類した点,学校のみならず,家庭,地域で児童とつながりのある人々からブラジル人児童に係る課題を聞き取り,学校づくりの条件を導き出した点,小中学生の頃,学校で外国人と関わったことがある人ほど排外意識が低いという調査票調査の結果から,多様な児童を包摂する学校づくりは,グローバライゼーションが進展する社会において意義があることを示した点である。
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