研究課題/領域番号 |
18K02438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野坂 祐子 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (20379324)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | トラウマインフォームドケア / 性暴力 / 養護教諭 / 子どもの性行動 / 性的発達 / トラウマインフォームド・ケア / トラウマ |
研究成果の概要 |
子どもの性暴力被害の発見と適切な対応のために、トラウマの知識を前提としたトラウマインフォームドケア(TIC)の実践の検討を行った。本研究では、1)保育士等を対象とした幼児の性的な行動の発現率の把握、2)支援学校における知的障害のある子どもの事例検討、3)養護教諭の保健指導にTICを取り入れための資材作成を行った。結果、1)95名の回答から、3歳から性的な行動はみられ、とくに4~6歳でからだや性への探求行動が活発になることが示された。一方、有意に観察されにくいレアな性行動もあり、トラウマ等の影響の指標となる可能性が考えられた。2)と3)では事例検討をふまえTICの対応例をまとめた資材を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トラウマの指標となりうる幼児の一般的な性行動の調査は、これまで日本では行われておらず、今回の試行的な調査は、今後、臨床群との比較等によって性的トラウマの兆候を検討するうえでの基礎資料になる。また、トラウマインフォームドケア(TIC)が広がりを見せているなか、幼児や知的障害のある子どもへの適用はまだ十分に実践されておらず、保育園や支援学校の教職員を対象とした取り組みは、今後の進展につながるものと思われる。また、学校でのTIC導入について、本研究では養護教諭に特化した情報資材を作成した。これらの資材を公開することで、今後のTICの取り組みの広がりやより詳細な検討等につなげることが期待できる。
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