研究課題/領域番号 |
18K02443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小野 啓子 愛媛大学, 教育学部, 研究員 (40804159)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ふざけ・からかい行動 / メタ表象能力 / 自己理解 / 他者理解 / メタメッセージ / コミュニケーション行動 / 折り合い / 自己意識 / 遊戯的サイン / 発達的意義 / 乳幼児期 / 学童期 |
研究成果の概要 |
本研究では,ふざけ・からかい行動の発達的意義と,行動の解釈を決定づける要因について検討を行った。乳幼児期のエピソードの分析からは,表象機能の発達との関連や,自己と他者の分化との関連が示唆された。親密な他者との間でメタメッセージ含んだ複雑なやり取りを繰り返す様子は,社会的相互作用の発達の観点からも意義深い。行動の解釈を決定づける要因は,学童期のエピソードの分析より,受け手の心理的余裕,遊戯的サイン(表情,口調等),行為そのものの受容の可否,当事者の関係性,が挙げられた。アンケートでは,内面と遊戯的サインが同時に言及されることは少なかった。解釈を決定づける要因の個人的背景も興味深い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳幼児期に,親密な他者との間でふざけ・からかい行動を通してメタメッセージを含んだ複雑なやり取りを繰り返すことは,表象能力や自己と他者の分化,社会的相互作用の発達の基盤となっていることが明らかになった。子どもたちのありのままのコミュニケーションの様相を探るための一助となると思われる。また,その発達的意義に鑑みて,ふざけ・からかい行動への大人の側の関わり方を見つめなおす必要性についても提言したい。ふざけ・からかい行動の解釈を決定づける際の要因については,内面と遊戯的サイン(表情,口調等)が同時に言及されることは少なく,解釈を決定づける際の個人的な背景も興味深い。
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