研究課題/領域番号 |
18K02452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
松永 愛子 目白大学, 人間学部, 准教授 (30461916)
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研究分担者 |
河邉 貴子 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (20320806)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | エスノグラフィー / アクションリサーチ / 遊びの質 / 園文化 / 遊びを中心とした保育 / 保育者研修 / ネットワーク分析 / ダッシュボード型記録 / 保育方法学 / ダッシュボード型環境図マップ記録 / 遊び保育法 / ダッシュボード型環境図記録 / 教育方法学 / エスノメソドロジー / 保育記録 / 可視化 / 会話分析 / エスノグラフィ |
研究成果の概要 |
本研究は、文化をとらえるのに適したエスノメソドロジー法により、“40年間教師主導の教授学習法を採ってきたが、遊び中心の保育に転換するH園の5年間の過程”を明らかにすることとした。これにより、H園における①「遊びの質」の発達過程(初期は「子どもの自己決定」中期は「子どもの興味の継続」後期は「保育者と子ども/子ども同士の相互作用」という言葉が遊びの実態と結びついていた)、②「遊びの質」を高める研修内容、③「遊びの質」を示す保育実践の記述方法(ネットワーク分析、ダッシュボード型記録案等)を示した。これにより、日本の保育施設に、「園文化」を自覚し改善するために参考となる道筋を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本には、遊びを中心とした保育方法や教師主導型保育方法など、様々な方法をとる園がある。いずれの保育者も、子どもの遊びを大事にしていると考えているが、「遊び」という言葉が指す遊びの実態は、園文化(同僚関係、研修内容、保育記録方法、保護者対応等における人々の相互作用によって生み出される価値)の影響を受けて異なっている。 保育者には、園文化を自覚化し改善し「遊びの質」を高める力が求められる。本研究では、保育方法の転換を目指すH園のエスノメソドロジーによる事例研究により「遊びの質」を高める過程、障害、その乗り越え方等について示し、「園文化」改善を目指す他園にとって参考となる道筋を示した。
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