研究課題/領域番号 |
18K02455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
加藤 悦雄 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (60299823)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 子どもの権利 / 子どもNPO / フィードバック機制 / 反省的判断力 / 倫理形成 / 子どもの最善の利益 / 子どもの権利(人権) / 児童福祉の担い手 / 倫理的基盤 / 法による支配 / 個人の尊厳 / 反省的なふり返り / 人権の歴史 / 内在的な倫理 / 人権思想の歴史 / 子どもの権利基盤 / 倫理的基盤形成のメカニズム / 弱さの思想 / 中動態 / 関係的な倫理 / 子ども主体 / つながりの支援 / 福祉NPO / 子ども支援 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、子ども支援に人権の視点を組み込むために、子どもの権利に基づくNPOの支援構造と、人権に基づく支援を実質化させる倫理形成のメカニズムを明らかにすることである。 研究の成果として、①子どもの権利に基づくNPOには、タテの構造として子どもの権利に関する法による支配と、ヨコの構造として子ども等のリアルな状況を捉えるフィードバック機制が認められた。②上記の構造を通してはたらく倫理形成のメカニズムとして、支援者がリアルな他者と出会い、他者の痛みに感応し、それらの経験をふり返ること。そして、尊厳をもつ他者と共に生きるために、子どもの権利の視点を主体的に選び取る手続きを必要とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
児童福祉領域では90年代以降、子どもの権利条約の存在を意識しつつも、実際には福祉ニード論を背景として、多様な子育て支援サービスの整備が推進された。しかし、子どもをめぐる課題の深刻化に歯止めはかからず、2022年6月に条約の一般原則を反映させたこども基本法成立に至る。 どうすれば子どもの権利に基づく支援を実質化できるのか。現場に対して子どもの権利に関する法令に従った行動を求めるだけでは不十分である。本研究の意義は、子どもの権利に基づく支援を可能にする、①組織体制に求められる構造と、②組織内ではたらく力学的メカニズムを明らかにした点である。今後、支援者研修や子どもの権利学習への応用を目指す。
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