研究課題/領域番号 |
18K02477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡本 雅子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (00391201)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 養育 / Baby schema / 乳児 / 幼児 / 内分泌 / 匂い / 体臭 / 化学シグナル / 養育行動 / 官能評価 / 生理反応 / 化学分析 |
研究成果の概要 |
養育は哺乳類において種の存続に必須の行動である。養育行動は、養育を与える大人の側が注目されがちだが、養育を受ける子の側も、大人から「可愛い」という気持ちを引き出し、養育行動を促進する素因を持つと考えられている。これまでヒトでは、乳幼児特有の容貌や声など、視聴覚や触覚を介した信号に養育を促進する効果があることが示されてきた。本研究では匂いに着目し、乳幼児期特有の体臭成分を分析すると共に、それらの成分が、親に対し、養育行動を促す作用を持つかどうかを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体臭は、体から発せられる化学物質が元となっている。それらの物質は、個体の年齢、性別、生理状態などにより変わるため、体臭は、そうした個体の情報を他者に伝える媒体にもなり得る。ヒト以外の哺乳類では、特定の体臭成分が、他個体の行動に影響するとことが知られている。ヒトにおいても、体臭が他者の生理状態や行動に影響を及ぼす例が報告されているが、着衣などを匂いの源として用いた研究が殆どであり、効果をもたらす匂いの実体が曖昧だった。本研究では、乳幼児の体臭成分同定した上で、その作用を明らかにすることにより、ヒトの養育行動を理解する上でも、ヒトにおける体臭の社会的な役割を理解する上でも重要な知見を提供する。
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