研究課題/領域番号 |
18K02486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
温水 佳世子 宮崎大学, 医学部, 歯科医師 (20648117)
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研究分担者 |
永田 順子 宮崎大学, 医学部, 講師 (50264429)
山下 善弘 宮崎大学, 医学部, 教授 (30254634)
井川 加織 宮崎大学, 医学部, 助教 (90423722)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小児がん / 歯の形成不全 / 晩期合併症 / 放射線治療 / 造血幹細胞移植 / アルキル化剤 / 口腔細菌叢 / 短根 / 欠損歯 / 唾液 / 単根 / 不正咬合 / 小児がんサバイバー / 口腔顎顔面領域 / 口腔機能管理 |
研究成果の概要 |
小児がん患者では治癒後も晩期合併症のフォローアップが行われるが、口腔合併症は知られていない。そこで、小児がん治療中と治療後の患者を対象に、口腔合併症の実態を調べた。がん治療開始時の問題点は、う蝕と顎骨病変の探索、がん治療に伴う骨髄抑制時の乳歯同様と脱落であった。発熱、CRP、WBCが口腔粘膜障害への介入の指標となることが示された。短根、先天欠損、埋伏歯等の歯の形成異常の重症度には、幹細胞移植、放射線治療、アルキル化剤と7歳以下の年齢が関与していた。唾液分泌量が少なく、口腔衛生状態は不良であった。口腔衛生、乳歯の早期脱落、永久歯の形成異常、および不正咬合も含めて長期の口腔管理が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児がん患者では治癒後も成長や免疫・内分など晩期合併症のフォローアップが行われるが、口腔合併症は知られていない。そこで、小児がん治療中~治療後の患者(治療開始年齢12歳以下)を対象に、口腔合併症の実態を調べた。 がん治療中の問題は、う蝕や顎骨内病変、がん治療に伴う骨髄抑制時の乳歯動揺と脱落、口腔粘膜潰瘍などで、発熱、炎症反応、白血球の客観データが管理指標となることが示された。短根、欠損、埋伏歯などの歯の形成異常の重症度には、幹細胞移植、放射線治療、アルキル化剤と年齢(7-9歳以下)が関与していた。口腔衛生状態の不良や唾液分泌量の減少、歯の異常や不正咬合も含め、長期の口腔管理が必要と考えられた。
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