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逆境にある子どものレジリエンスを育てる場としての「放課後児童クラブ」の改善策

研究課題

研究課題/領域番号 18K02489
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

松嶋 秀明  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00363961)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード放課後児童クラブ / レジリエンス / フィールドワーク / 主体性 / 社会情動的スキル
研究成果の概要

本研究では、逆境的でリスクのある生活をおくる子どもの「レジリエンス」を育てる場のひとつとして「放課後児童クラブ」に注目し、研究者が実践者とが協働で、この場が子どもたちにとってどのような影響をもちうるのか、質的方法による調査をおこなった。その結果、クラブの運営いかんでは、脆弱性をもつ子どもであっても、主体的に活動に参加でき、効力感をもてることが明らかになった。その一方で、子どもたちの暴力などが関係の悪循環をうみ、いじめなど、排斥につながることもあった。子どものレジリエンスを育てるためには、クラブの物的環境や、子どもの関係性を育てたり、葛藤を解決するための実践的知識の蓄積が重要であると示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、個人的特性としてとらえられやすいレジリエンスを、周囲の人々との関係性のみならず、クラブを構成する物的環境との関係性のなかで育っていくものとしてとらえる視点を提供し、それを実際の研究のなかで実現した点において学術的な意義を有する。また、今日、子育て支援の必要性が高まっている現代の日本において、子どもが学校外ですごす時間の大部分をしめるであろう放課後児童クラブの実践の質向上のため示唆をえるという意味で社会的意義をもつ。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (25件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 1件) 図書 (7件)

  • [雑誌論文] 放課後児童クラブ支援員はどのように子どもをほめているか2023

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 雑誌名

      人間文化 : 滋賀県立大学人間文化学部研究報告

      巻: 54 ページ: 53-63

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 教師は自校の「文化」をどう捉えているか : 教師が語る学校文化2022

    • 著者名/発表者名
      別所 崇、松嶋 秀明
    • 雑誌名

      人間文化 : 滋賀県立大学人間文化学部研究報告

      巻: 53 ページ: 27-32

    • DOI

      10.24795/nb053_027-032

    • URL

      https://usp.repo.nii.ac.jp/records/2000348

    • 年月日
      2022-10-25
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 学校臨床でであう秘密と嘘 : いじめ,虐待事例を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 雑誌名

      家族療法研究

      巻: 38 ページ: 249-254

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 統合失調症の子どもをもつ父親がケア役割をになうまでの過程:家族心理教育に参加する父親へのインタビュー調査から2019

    • 著者名/発表者名
      田中俊明・松嶋秀明
    • 雑誌名

      家族療法研究

      巻: 36 ページ: 177-184

    • NAID

      40022060628

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] レジリエンスを育む診療2018

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 雑誌名

      精神科

      巻: 32 ページ: 559-565

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 加害-被害-傍観のトライアングル―いじめを見抜いて解決/解消する2018

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 18(5) ページ: 551-554

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 遊びのなかで子どもの主体性はいかに現れるか?-「放課後児童クラブ」における遊びのつながりの分析2023

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 発達心理学における社会物質性アプローチの提案ー混迷する時代において私たちはいかに新たな活動を創出できるのか?2022

    • 著者名/発表者名
      「発達心理学研究」編集委員会・松嶋 秀明・仲嶺 真・川床 靖子・岡南 愛梨・北本 遼太・広瀬 拓海・川野 健治
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 子どもの「障碍」はいかに「問題」となるのかー放課後児童クラブにおける子どもたちの生活のフィールドワークから2021

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達心理学における社会物質性アプローチの提案ー混迷する時代において私たちはいかに新たな活動を創出できるのか?2021

    • 著者名/発表者名
      「発達心理学研究」編集委員会・松嶋 秀明・仲嶺 真・川床 靖子・岡南 愛梨・北本 遼太・広瀬 拓海・川野 健治
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ナラティブプラクティショナーが語る2021

    • 著者名/発表者名
      宇多川元一・国重浩一・松嶋秀明・坂本真佐哉
    • 学会等名
      一般社団法人日本家族療法学会第38回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 経験の浅い心理士がアセスメントのフィードバックを行う際に直面する困難さ~クライエントの利益に繋げるため~2021

    • 著者名/発表者名
      山田 裕介・福島 恵・寺田 奈美恵・近澤朋加・瀧 一世・松嶋秀明
    • 学会等名
      心理臨床学会 第40回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] REHABILITATION OF "DELINQUENT" STUDENTS AS JOINT PERFORMANCE. - A FIELD OBSERVATION OF JAPANESE JUNIOR HIGH SCHOOL2021

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Matsushima
    • 学会等名
      VI ISCAR Congress
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 子どものレジリエンスを育てる場としての放課後児童クラブの可能性2021

    • 著者名/発表者名
      松嶋秀明
    • 学会等名
      日本発達心理学会第32回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 対人・社会関係における「ずれ」に何をみることができるのか―葛藤・危機・違和感をキーワードとして―2019

    • 著者名/発表者名
      保坂裕子・Reggie Pawle ・松嶋秀明・青山征彦
    • 学会等名
      日本発達心理学会第31回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] ローカリティから考える教師の発達ー地域間移動と学校間異動に焦点を当てて2019

    • 著者名/発表者名
      東海林麗華・半澤礼之・岡田有司・小田雄仁・松嶋秀明・保坂亨
    • 学会等名
      日本教育心理学会第61回総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達支援に関わる実践家と研究者の対話を通した発達的環境の共創2019

    • 著者名/発表者名
      北本遼太・広瀬拓海・大塚 翔・茂呂雄二・大山光子・浅沼秀司・悠々ホルン・冠地 情・香川秀太・松嶋秀明
    • 学会等名
      日本発達心理学会第30回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 学校と地域の協働は何をもたらすのか?-教育心理学からみた地域と協働する学校の取り組みと成果-2018

    • 著者名/発表者名
      大久保智生・時岡晴美・平田俊治・田島充士・松嶋秀明・飯田順子・川俣智路
    • 学会等名
      日本教育心理学会第60回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] 心のなかはどうなっているの?2023

    • 著者名/発表者名
      日本青年心理学会、若松 養亮、大野 久 、小塩 真司、佐藤 有耕、平石 賢二 、 三好 昭子、山田 剛史
    • 総ページ数
      244
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      9784571230660
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] これからの教育研究法-教師研究編ー2021

    • 著者名/発表者名
      藤江康彦・秋田清代美
    • 総ページ数
      322
    • 出版者
      東京図書
    • ISBN
      4489023626
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 地域と協働する学校2021

    • 著者名/発表者名
      時岡 晴美、大久保 智生、岡田 涼、平田 俊治
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      9784571101939
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] Educating Adolescents Around the Globe : Becoming Who You are in a World Full of Expectations.2020

    • 著者名/発表者名
      M. Watzlawik & A. Burkholder (eds)
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      9783030378998
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 少年の「問題」/「問題」の少年―逸脱する少年が幸せになるということ2019

    • 著者名/発表者名
      松嶋 秀明
    • 総ページ数
      228
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      478851642X
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] カウンセリングテクニック入門2018

    • 著者名/発表者名
      岩壁茂
    • 総ページ数
      262
    • 出版者
      金剛出版
    • ISBN
      4772416420
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] 教師として考えつづけるための教育心理学2018

    • 著者名/発表者名
      大久保 智生、牧 郁子
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      9784779512926
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

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