研究課題/領域番号 |
18K02502
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
後藤 めぐみ (赤塚メグミ) 常葉大学, 保育学部, 准教授 (30709217)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 被虐待児 / 読み書き学習 / 自己調整学習 / 個別最適化 / 漢字の読み書き学習 / 感じの読み書き学習 / 学習方略 / 認知特性 / 学習困難 / 読み書き学習支援 / 教材開発 |
研究成果の概要 |
社会的養護施設で暮らす子どもは、被虐待および学業不振の割合の高いことが知られている。幼少期からの被虐待体験は、認知機能全般の発達機能不全を引き起こすとされる。学習に関わる被虐待児の認知特性として、聴覚性ワーキングメモリの顕著な低下と実行機能を学習場面に適用することの困難がある。 本研究では、これを自己調整学習の観点から検討し、被虐待児の特性に最適な読み書き学習支援法の開発を試みた。その結果、被虐待児では学習効果の持続性に不安定さのあることを確認した。また、リソース管理方略の弱さが確認され、学習者自身がカスタマイズできる教材アプリの活用は、学習行動および成績の向上に有効であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的養護施設の入所児において、退所後の生活自立には学力の向上が不可欠である。しかしながら、被虐待児は学業不振に陥りやすいことが指摘されている。また、生育歴の中で学習課題に対する適切な自己調整スキルを獲得する機会が少なく、学年から期待されるプランニングやモニタリングを十分に行えずに学習から逸脱する事例も多い。被虐待児の学習支援法に関する知見は十分でなく、本研究はこれを認知特性と自己調整スキルの弱さから検討した。被虐待児の学習支援について、LDの支援法が適用できることを実証した点と学習困難の背景要因として自己調整学習の不全の特徴を整理した点で社会的意義は大きい。
|