研究課題/領域番号 |
18K02508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 関西医科大学 (2022) 京都光華女子大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
鮫島 輝美 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60326303)
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研究分担者 |
東村 知子 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (30432587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 医療的ケア児 / 保育ニーズ / 実践事例の検討 / 普及モデル構築 / フィールド研究 / 普及モデルの検討 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、第一に、看護師が設立した保育園におけるフィールド研究を通じ、医療的ケア児の保育を可能にする「分けない」実践について、その実践を支える仕組みと道具、専門職の医療的の関わりの側面から明らかにする、第二に、フィールド研究からこれまでの医療的ケア児の支援をめぐる議論を逆照射し、現実には医療的ケア児の保育は可能であるにもかかわらず、なぜ困難あるいは不可能であるということが過度に強調されてきたのかを明らかにする、ことである。以上の結果から、医療的ケア児を支援する活動をより多くの保育現場に広げるにはどうすればよいかを検討し、医療的ケア児の保育の「普及モデル」を提案する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果として、「分けない」という理念とそれを実現する実践によって医療的ケア児の保育が可能となっていた。その特徴には、病気や障がいの子どもと他を分けない、園で働くスタッフを職種や働き方で区別しない、自分たちの業務を限定しない、という三つの側面が明らかになった。学術的意義や社会的意義として、この実践を環境デザインの視点からモデル化することで、インターローカリティを備えた知として他の実践へ伝達可能となり、子どもの障がい等の有無によらず、親子が必要なケアが受けられる環境整備への一助となることが挙げられる。この成果を踏まえ、最終的には、誰もが安心して子育てできる環境づくりに今後も貢献していく。
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