研究課題/領域番号 |
18K02509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
桜井 智恵子 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (00300343)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 市民社会 / 思想史 / リベラリズム / 民主化 / 個人化 / 経済グローバル化 / 資本主義 / 能力論 / 子どもの権利 / 国民教育論 / PTA / 学校 / 教育関心 / 教育化 / 市民運動 |
研究成果の概要 |
本研究を含む思想史研究をもとに『教育は社会をどう変えたのか──個人化をもたらすリベラリズムの暴力』(2021,明石書店)を出版した。また『PTA研究』の舞台の一つである杉並区立中学校にて、PTAの招聘で報告講演を行なった。 本書をきっかけに日本教育社会学会、日本教師教育学会、日本臨床心理学会、総合人間学会、日本教育学会の研究大会に登壇し、研究者達と議論を深めることができている。 また日本教育社会学会、福祉社会学会の研究誌に論文が掲載予定である。コロナ禍による研究期間の延長もあり、市民社会の民主化に及ぼすリベラリズムの影響を含めた研究に関しては、論文を9本、共著も3冊出版することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PTAの民主化運動における市民の思想を戦後史に位置づけ、リベラリズム思想の影響を明らかにすることができ、研究全体の構造化を行なった。 子どもの権利論における個人化とリベラリズム思想に関する原理的な分析を通し、それらが現代の教育研究や運動の基本原理と強く結びついていることが見てとれた。子ども施策における支援充実の方向だけでは、資源化されている子どもをつくりだす状況は問われず、支援のシステム化に包摂される傾向が見受けられる。 『教育は社会をどう変えたのか─個人化をもたらすリベラリズムの暴力』は現在4刷となった。多くの当事者、研究者、実務家、行政担当者が関心をもってくれたおかげだと考えている。
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