研究課題/領域番号 |
18K02537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
清水 紀宏 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50284451)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 振り返り / 算数科 / 小数の除法 / 変わり方 / 共有 / 小数 / 数学的に考える資質・能力 / 算数 / 数学教育 / 資質・能力 |
研究成果の概要 |
本研究は,算数科の授業において振り返り活動を意図的に位置づけたときの,子供の振り返り活動の様相を個別の子供の事例研究にとどまらず,クラス集団の傾向も併せて明らかにすることを目的とした。そのために,第4学年「変わり方」及び第5学年「小数の除法」の単元の授業における子供の振り返り活動の様相や変容の有無等について事例的・定量的に検討した。 「変わり方」の2つの授業で一貫した振り返りの記述を行った子供の割合は50%であった。また,他者の振り返りを共有する活動を位置づけた「小数の除法」の2つ授業の振り返りの記述について「付加」「強化」「簡潔」という3つのタイプの変容を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数学教育学の先行研究では,振り返り活動は「個人に閉じた自己完結なもの」というスタンスの研究が多いように思われる。しかし,振り返りの質の向上に関しては「質の高い記述を端的に行う契機として教師からのコメントや他者の記述,過去の自分自身の記述に触れることによる質の向上も考えられる」(中尾,2020,p.27)という指摘もある。 本研究では,他者の振り返り活動を参照する活動により,多くの子供達が新しい気付きや振り返りの視点を得ていることが見出された。このことは,振り返り活動およびその共有を授業に適切に位置づけることによって,子供達の数学的に考える資質・能力の育成に寄与することを示唆するものである。
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