研究課題/領域番号 |
18K02554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
鈴木 光男 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (00548092)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 美術教育 / 初等教育 / 国際支援 / S-HTP / 描画 / 国際比較 / JHP(学校をつくる会) / スモールアートスクール / カンボジア / S-HTP法 / 絵画 / 小学校 / 図画工作 / JHP学校をつくる会 |
研究成果の概要 |
2018年度より3年計画で、カンボジア・日本両国小学生を対象としたSーHTP法(Synthetic-HTP:統合型HTP「1枚の用紙に、家、木、人の3つ全て」を描いてもらう検査)による描画調査を実施した。当初は3回の描画調査を予定していたが、COVID-19により2回のみの調査となってしまった。 しかし、2回の調査をとおして、日本の子供たちは想像力・創造力に長じた部分が確認でき、カンボジアの子供の絵にはリアルな生活経験をもとにした絵が描かれていることが分かった。そして、描画活動は子供の生を充実させるものであり、これからの社会、ポストコロナの世界で重要なものになることが示唆されるものとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カンボジアの新教育課程で週1時間芸術科目(音楽・美術)が導入されることになった。そのような時期に、日本のNPOの支援により描画経験がある児童とない児童、また日本の児童の描画活動傾向を比較することで、これからのカンボジアの美術教育に必要と思われることが具体的になったと共に、日本の美術教育、あるいはそれに限らない学校教育全般にわたる課題が明らかとなった点に意義がある。 カンボジアの子供の絵は表現力の未熟さはあっても生活経験に基づく内容の豊かさがあった。日本の子供の絵は空想に富んでいた。このようなことから、今後の日本の美術教育ではSDGsなどリアルな社会課題と結び付けた表現活動が一層重要である。
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