研究課題/領域番号 |
18K02564
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
藤田 智子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40610754)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 家庭科教育 / 家族 / 家事実践 / 性別役割分業 / 性別役割分業意識 / 検定教科書 / 位置 / 役割 / 教科教育 / 教育社会学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学習者のレベル(行為レベル)での「家族」に対する認識と、学校教育という構造レベルでの「家族」の扱いを比較することによって、「家族」に関する問題が増加する現代社会において、家庭科教育の中で「家族」を学ぶ意義がどこにあるのか、学習者にとって有効な学びとなるためには、今後どのようにあるべきかを明らかにすることである。 今年度は、構造レベルでの「家族」の扱いを明らかにするため、家庭科を教える側である教員に対するインタビュー調査を行った。家庭科の授業を担当する中で、特に家族・家庭生活の領域の学習において、どのような授業を展開しているか、授業時に心がけていることなどを尋ねた。今年度は小学校と中学校教員を対象としておこなった。経験年数を5年未満、5~10年未満、10~20年未満、20年以上の4カテゴリーに分け、偏らないように対象者をみつけ依頼した。方法は1対1の半構造化インタビューとした。 小学校教員の調査データについて分析を進めているが、小学校教員では、性別役割分業等のジェンダーに関する問題について、積極的に取り上げているという語りはあまりみられなかった。子どもの生活に丸ごとかかわっているという意識があり、子どもが自分の家族の状況に疑問を持たないように配慮していることがうかがえた。また、児童の性別にかかわりなく、自分のことは自分でできるようになることを大事にしていた。子どもたちの家庭科への取組についても、男女で差を感じている教員はいなかった。各家庭の状況については、どの教員も配慮しており、プライバシーにかかわる内容を取り扱う場合は、班で共有したり全体で発表したりすることは避けていた。今後、さらに分析を進め、論文としてまとめる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究期間の中断に伴い、予定していた調査を終えられなかった。研究期間を延長し、次年度は、今年度に実施予定であった中学校の家庭科教員に対する調査の未実施分、および高等学校の家庭科教員に対するインタビュー調査について実施する。研究成果は、適宜学会等での発表及び学術雑誌への論文投稿準備を進める予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長し、2024年度は、2023年度に実施予定であった中学校及び高等学校の家庭科教員に対するインタビュー調査のうち、未実施の部分について実施する。研究成果は、適宜学会等での発表及び学術雑誌への論文投稿準備を進める予定である。
|