研究課題/領域番号 |
18K02569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
安 直哉 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30230204)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 国語教育史 / 読み方教育 / 『尋常小学国語読本』 / 教授細目 / 教材研究史 / 読み方教授 / 長崎県対馬 / 尋常小学国語読本 / 国語科教育 |
研究成果の概要 |
大正末期から昭和初期の国語科読み方教授は、中央集権型官製カリキュラムに拠って形成されていたと言われている。しかし、中央から遠く離れた長崎県対馬の地で(一部分ではあれ)中央集権型官製カリキュラムに風穴を開けるような、地域独自の解釈が取られていたことが明らかになった。 対馬島内にあった厳原尋常高等小学校は独自に『小学校読方教授細目』を編纂した。その内容を精査すると、「日鮮の融和」の思想が含まれていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昭和戦前期においては、師範学校附属小学校の教員の中には実践研究の業績を残した者も多かったが、一般の公立小学校の教員で実践研究の業績を残した例は多くはなかった。本研究はそのような常識を覆す発見となった。長崎県対馬という遠隔島嶼の公立小学校の教師集団が、菊判1338ページという読み方教授細目の大作を作り上げていたという事実は、これまでの戦前期公立小学校教員像を更新するものである。
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