研究課題/領域番号 |
18K02590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
大家 まゆみ 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (00385379)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 命題的論理 / 順列操作 / 樹形図 / 論理的思考 / 中学生 / 数学 / ベイズ推論 / 二重過程理論 / 属性代用 / 生物学的妥当性 / 論理操作 / 順列 / 概念 / 演繹的推論 / 授業デザイン / 命題 / 事例 / 確率推論 / 場合の数 / 順列と組み合わせ / ベイズ型推論 / ベイズ的推論課題 / 高校生 / 数学科 |
研究成果の概要 |
本研究は、中学校2年の数学で「確率」を習う前に、樹形構造の論理的意味と順列操作を教授し、樹形図の命題的論理構造を意味づける授業デザインと、学習者の論理的思考を促進する教授法を開発した。中学校2年生4クラスの生徒81名を対象に、樹形図に関する学習内容によって、順列操作の理解に変化がみられるかを検討するために、2要因(教授法×事前事後テスト)の実験授業を実施した。教授法を独立変数、事前事後テストを従属変数とする二要因分散分析を行った結果、教授法と順列課題5P3事前事後テストの交互作用と順列課題5P3事前事後テストの主効果が有意だった。教授法の主効果はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
確率推論は,人がどのような行動をとるべきかを意思決定する上で重要だが,一方で人は非合理的で誤った判断をしばしば行うことが,認知心理学の研究史から明らかにされてきた。 確率概念の獲得の前提となる重要な概念は「順列」であり,算術の技能が身についている大人でも、ベイズ的推論課題が難しいのは、課題の命題的論理構造を理解できなければ正答には至らないためと考えられる。順列の論理操作に関する子どもの誤った知識を修正し、確率推論につなげていくためには、順列操作を論理的に構造化し、順列の概念を命題として理解できるように授業をデザインし、学習者の論理的思考を促進する教授法を開発することにより、数学教育に貢献できる。
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