研究課題/領域番号 |
18K02600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
飯田 伸二 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 教授 (60289650)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前期中等教育 / 文学教育 / ブルヴェ(前期中等教育修了証) / イメージの教育 / コンピテンシー / 国語教育 / 義務教育課程 / 道徳市民教育 / フランス / ブルヴェ(前期中等教育修了認定試験) / 母国語教育 / 前期中等教育修了証書 / コレージュ / 知識・技能・教養からなる共通基盤 / カリキュラム / 価値 / 学習指導要領 / フランス語教育 / 前期中等教育改革 / フランス語 / 文学遺産 |
研究成果の概要 |
フランスの義務教育課程の国語学習指導要領及びこれの基礎となる学習目標をまとめた「知識・技能・教養からなる共通基盤」を解説を付して翻訳した。現行のフランスの学習指導要領は日本のそれに比して,学習方法・教材等ついて,より詳細な指示が施してある。そのため,これらの翻訳を通じ,義務教育過程における国語教育の実態,他科目との関連を具体的に解明できた。 発表論文では,1)国語・文学教育の主眼が文学的言説の形式的・史的理解から価値・倫理の教育に移行しつつあること,2)教育実践・評価の軸が学習項目から技能へ転換したこと,3)国語教育ではイメージの読解がかつてないほど重要性を帯びていること等を明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランスの義務教育課程は近年大きく変容しているものの,文学教育は大きな重要性を保持している。フランスでも,国語教育を現代社会の要請により適合したものに改革し,PISAに代表される国際評価で高い評点を得られるようにすべきである,という社会からの要求は年々強くなっている。 こうした要求を前に,日本では文学教育の重要性が低下する傾向が見てとれる。一方,日本と同様に長い文学的伝統を有するフランスでは,文学作品を教材と保持しながら,学習目標,学習方法,評価方法等を改革することで,上記の社会的要求に対応しようと試みている。 以上から,本研究は日本における文学教育を考える上で貴重な視点を提供している。
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