• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

学習者の発達段階に応じた「伝統的な言語文化」としての神話の教材化と指導方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02607
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関山形大学

研究代表者

小川 雅子  山形大学, 地域教育文化学部, 名誉教授 (40194451)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード我が国の伝統的な言語文化 / 古典教育 / 神話教材 / いなばのしろうさぎ / 国語教育 / 『古事記』神話 / 現代神話学 / 神話の概念 / 『古事記』受容史 / 新比較神話学 / 再話教材 / 神話の教材化研究 / 神話の書き替え / 再話教材の問題 / 伝統的な言語文化 / 学習者の読書興味 / 神話教材の比較検討 / 神話の書き換え問題 / 読み替えられる言語文化 / 神話教材の指導 / 外国の神話 / 神話の教材化 / 教材開発 / 神話教材の開発 / 神話の読み方 / 読みの指導法開発
研究成果の概要

小学校国語教科書における神話教材「いなばのしろうさぎ」が、どれも戦前と同様に神話性を削除した動物譚・教訓譚に書き替えられている問題を明らかにした。教訓の言葉がない神話の特性が否定されている原因は国語教育における神話の概念にあると考えて、現代神話学・『古事記』の解釈と受容史の研究成果等に基づいて、グローバルな観点から国語教育における神話の概念を再構築した。さらに、小学生から大学生までを対象とした調査を通して、神話の教材化と指導について三つの観点を指摘した。それは、世界の神話と比較すること・神話を教訓話に書き替えないこと・原典の内容に対する学習者の主体的な読みを尊重することである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、教訓的な言葉のない神話を現代の価値観から教訓話に書き替えて教材化する国語教育の神話観に対して、『古事記』神話をめぐる現代神話学・文学研究・受容史研究等の研究成果を援用して新たな神話観を提示し、学習指導要領における「知識及び技能」に即した神話の教材化と指導方法を小学生から大学生を対象とした調査を通して実証的に明らかに示したことである。
社会的意義は、「我が国の伝統的な言語文化」という神話の位置づけを、グローバルな観点に立って世界の多様な文化の根源を知る「人類の伝統的な言語文化」として、戦後教育に新たな神話の概念を再構築したことである。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件)

  • [雑誌論文] Considering the "Concept of Myths" in Japanese Language Education2022

    • 著者名/発表者名
      小川 雅子
    • 雑誌名

      山形大学紀要. 教育科学 = BULLETIN OF YAMAGATA UNIVERSITY. EDUCATIONAL SCIENCE

      巻: 18 号: 1 ページ: 1-17

    • DOI

      10.15022/00005349

    • URL

      https://yamagata.repo.nii.ac.jp/records/5430

    • 年月日
      2022-02-28
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 国語教育における「神話の概念」の検討2022

    • 著者名/発表者名
      小川 雅子
    • 雑誌名

      山形大学紀要. 教育科学 = BULLETIN OF YAMAGATA UNIVERSITY. EDUCATIONAL SCIENCE

      巻: 18 ページ: 1-17

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 原典の姿を尋ねる2021

    • 著者名/発表者名
      小川雅子
    • 雑誌名

      月刊国語教育研究

      巻: 585 ページ: 1-1

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 小学校国語教科書における神話教材の書き替えをめぐる問題ー「いなばのしろうさぎ」を中心にー2021

    • 著者名/発表者名
      小川雅子
    • 雑誌名

      山形大学紀要(教育科学)

      巻: 17巻4号

    • NAID

      120007018271

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小学生の読書興味の実態と国語科の課題ー学校図書館における貸出図書の調査からー2021

    • 著者名/発表者名
      小川雅子・中村久美子
    • 雑誌名

      山形大学教職・教育実践研究

      巻: 16

    • NAID

      120007018287

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 国語教科書における再話教材の検討2020

    • 著者名/発表者名
      小川雅子・清野真美子
    • 雑誌名

      山形大学教職・教育実践研究

      巻: 15 ページ: 1-10

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi