研究課題/領域番号 |
18K02636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 尾道市立大学 |
研究代表者 |
信木 伸一 尾道市立大学, 芸術文化学部, 教授 (40549870)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 普通文 / 明治期中学校教科書 / 明治期中等教育 / 国語教科書 / 文体史 / 国語教育史 / 中学校国語教科書 / 編者作成教材 / 教科書 / 言語文化教育 / 明治 |
研究成果の概要 |
明治期に行われた「普通文」論の展開を踏まえ、「普通文」創出の営為を可視化するため、和文体、漢文訓読体、口語文体等の諸要素から、指標となる表現・文体要素を措定した。この指標に基づき、教科書編者が作成した教材について、各教科書の文体的レパートリーを定量的に把握した。 教科書編者が既存のテキストを典拠として教材を作成した事象を取り上げ、その文体的変容を分析して、「普通文」創出の具体像を明らかにした。また、編者作成教材を後の教科書が大きく改変した事象を取り上げ、その文体的変容を分析して、「普通文」創出の位相を明らかにした。 なお、分析対象の教材本文を、研究資料として、デジタルデータで公開する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文体史的研究上の成果として、「普通文」における和文体、漢文訓読体、口語文体等の諸要素を数量的に抽出するための表現要素を措定した。教科書編集者作成の教科書教材を文体史研究の対象として取り上げたことが新しく、その文体的実践について定量的に提示した。 国語教育研究上の成果として、明治期における教科書教材作成の実際とそこに見られる書記言語の文体創出の試みを明らかにした。これは、言語文化創造において教育の働きに注目するという視点を提示したもの。また、テキスト間の改変を分析する研究方法を提示した。 明治期教科書編集者作成の教材本文は、デジタルデータ化して、今後の研究資料として、広く活用できるものとした。
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