研究課題/領域番号 |
18K02639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
嶋田 由美 学習院大学, 文学部, 教授 (60249406)
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研究分担者 |
有本 真紀 立教大学, 文学部, 教授 (10251597)
権藤 敦子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (70289247)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学校儀式 / 「祝日大祭日歌詞並楽譜」 / 《勅語奉答》 / 聴き取り調査 / 式次第 / 儀式唱歌 / 学校文書 / 儀式 / 音源 / 子ども / 心と身体 / 勅語奉答歌 / 集合的記憶 |
研究成果の概要 |
本研究では1893年の「祝日大祭日歌詞並楽譜」告示以降の学校儀式における儀式唱歌の扱いを教育書や教授細目等の史資料により整理した。そして勅語奉答歌に焦点を絞り、告示の《勅語奉答》(勝安芳作歌)とともに中村秋香作歌の《勅語奉答》も指導されたこと、歌詞の難解さや指導のしやすさが扱いの際の観点であり小学校においては中村のものが扱われる傾向にあったが、国民学校期に入ると次第に告示の《勅語奉答》に移行する様相を明らかにした。一方、聴き取り調査からは鮮明な勅語奉読時の記憶に比して《勅語奉答》を歌唱できた人は僅かであり、勅語奉読後の《勅語奉答》唱和は他の儀式唱歌ほどには徹底されていなかったと考察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は学校儀式における儀式唱歌の中でも特に《勅語奉答》に焦点をあてて、告示の《勅語奉答》以外の同種の曲を考察するとともに、教授書や小学校教授細目の分析から儀式に扱う際には告示のもの、および中村作歌の《勅語奉答》のいずれかを選択する傾向にあったこと、選択の際には告示のものか否か、あるいは曲の難易によるかなどが観点とされたこと、国民学校期に入ると次第に告示のものに移行する傾向にあったことを明らかにした。また聴き取り調査からは、《勅語奉答》を指導された方々は少数であったが、今日に至ってなお明確に歌唱できることが認められ、そこから今後の儀式歌の在り方を考える示唆が得られた。
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