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帝国日本総力戦体制下の技術・職業教育に見る国民的プロジェクト活動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02658
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関東京学芸大学

研究代表者

坂口 謙一  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30284425)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードプロジェクト活動 / 技術・職業教育 / 農業教育 / 総力戦 / 創意工夫 / 現代的農業 / 問題解決能力 / 国民の技術・職業的活動 / 生産の科学 / 創造力・創造性 / 農業技術の科学的改良 / 試行錯誤 / プラグマティズム / 青年学校農業教科書 / 現代的農業経営 / 雑誌『キング』 / 国民 / 一人一研究 / 農業教科書 / 技術開発 / 青年団体 / 公共的問題解決 / ノンエリート青年
研究成果の概要

本研究では、第1に、帝国日本の総力戦体制化は、厖大な数のノンエリートの働く若者たちに対して、世界と対峙する帝国日本を強く意識させながら、身近な労働現場の改善を中心として、公共的課題を解決するための汎用的技術開発等に取り組むプロジェクト活動に近い問題解決活動の推進者に育成することを目指していたと見られた。そして第2に、このため、農村部においては、農業従事者が就業構造上の主力を占める時代の若者が、自らが生きる地域において、現代的な複合的・多角的農業を営む上で不可欠な、農作業上及び農業経営上の実際的で科学的・合理的な問題解決能力の基礎的な部分を育むことを目指していたと見られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通して、第1次世界大戦以降の日本の総力戦体制化は、アジア・太平洋戦争の時代に至って、戦後「新教育」と事実上地続きの、プロジェクト活動に近い経験単元学習型の技術・職業教育的活動を国民教育の新たな要素として構築するに至ったと考えられた。こうした研究成果は、学界の従来の定説に修正を迫るものとなっている。日本の旧学制下のプロジェクト活動は、子どもの自発的な活動を重んじる大正自由教育の中で一時勃興したが、総力戦への準備が本格化した1930年代には衰退してしまったとの見方が定説になってきたからである。日本の大衆的な青年期教育の歴史及び技術・職業教育の進歩的側面へのより一層の着眼が必要である。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 人間教育の教授学2021

    • 著者名/発表者名
      鎌田 首治朗、角屋 重樹、坂口 謙一、他計13名
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623088461
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-01-30  

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