研究課題/領域番号 |
18K02663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
石橋 紀俊 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50274999)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 詩教育 / コンクリート・ポエトリー / 協調の原理 / コンテクスト / 会話の4格率 / 作品読解とコンテクスト / コンテクストクスト / 多面的読解 / 認知的プロセス / 読みの適切さ / 語用論 / コンテクストの切り替え / 認知プロセス / 言葉による見方・考え方 / 創作実践 / 比喩表現 / 象徴表現 / 比喩・象徴表現 / タイポグラフィー |
研究成果の概要 |
日本におけるコンクリートポエトリー運動を牽引した新国誠一の作品に注目し、その再評価を試みた。またコンクリートポエトリーを、解釈だけでなく創作活動を含めた高等学校国語の新たな詩教育の可能性につなげた。さらには、萩原恭次郎や草野心平の前衛的な作品を取り上げ、詩的感性を重視した読みから認知論的な読解への展開を可能とするために、詩の解釈のプロセスを協調の原理と関わらせながら解き明かしコンテクストの重要性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの詩教育は内容重視の主題論や、個々の詩的感性に立脚する印象批評的読みが主だったと言える。それ自体間違ってはいないが、より多様で豊かな詩教育の展開のために、そのような読み方が有効に機能しないコンクリート・ポエトリーや前衛的な詩を取り上げ、それらを有効に読み解くための方法論として、読解の有効性を保証するコンテクストを事後的に見出すことが重要である点を導いた。また多様な読みもまたコンテクストの転換によっていることを明らかにすることで、コンテクストに対する認知の重要性を明らかにした。
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