研究課題/領域番号 |
18K02666
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
藤井 康之 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (40436449)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 国民学校期~戦後期の連続性 / 小学校音楽の存在意義 / 自律的な音楽 / 井上武士 / 小出浩平 / 上田友亀 / 小学校音楽 / 小学校音楽の歴史 / 小学校音楽の理論と実践の歴史的解明 / 戦前期~戦後期の連続性 / 小学校音楽の理論と実践 / 美的情操 / 音楽的知識・技能の獲得 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、現在の小学校音楽のあり方が国民学校期に形成されたことに着目し、小学校音楽の教育理念と実践が国民学校期から戦後期にかけて、どのように意味づけられて継承されてきたのかを明らかにすることである。具体的には、戦前期から戦後期における小学校音楽のあり方を理論と実践の両面から主導した音楽教師である井上武士、小出浩平、上田友亀を中心に取り上げた。 さらに本研究は、彼らの音楽教育論を検討する際に、音楽美に価値を置く自律的な音楽に着目したことに独自性がある。なぜなら、自律的な音楽は戦前期から戦後期に至るまで、小学校音楽のあり方に多大な影響を与えたからである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、①小学校音楽の意義と課題を、学習指導要領を起点とする戦後期に着目して検討するのではなく、戦前期(特に国民学校期)と戦後期の連続性に着目して検討したこと、②小学校音楽の目的と内容について、自律的な音楽に着目して検討したことにある。 この2つの視点から検討することによって、音楽教育史研究に対し、①小学校音楽のあり方が戦前期との連続性の上に成り立っており、戦前期を射程に入れて小学校音楽の意義と課題を検討する必要があること、②井上や小出らが中心となって創出した小学校音楽の目的と内容は、戦前期から自律的な音楽を理論的根拠とすることによって構築されていたことを示唆した。
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