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読むことの「深い学び」を促す学習評価法開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02668
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関広島大学

研究代表者

山元 隆春  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90210533)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード読むこと / 学習評価 / 指導のための評価 / 読むコミュニティ / 読む文化 / 読者反応 / 文学作品 / 対話的論証 / 対話的討議 / 文学 / フィードバック / 深い学び / 評価 / 目標設定カンファランス / ブレンド型授業 / 学びの責任 / 段階的移行モデル / 学習評価法 / カンファランス / 読むことの教育 / 理解
研究成果の概要

本研究では、主に現代米国の最新の研究にもとづいて、読むことの授業で「深い学び」を誘う「学習評価」として、次の4つの知見を得た。(1)理解方略をつかって「精読」するための「道標」を文章中に探らせる。(2)テストなどの総括評価だけに限定せず、「一冊まるごとの評価」などを試み、学習者の読む過程に注目した評価法を工夫する。(3)教科書教材等の共通教材の学びと、学習者自身が選択した自分で読みたい文章の学びとを「ブレンド」する授業をつくる。(4)読むことの授業で「対話的論証」を行い、議論の仕方を明瞭なものにしたり、教師から生徒、生徒同士のフィードバックができるようにすることで、深い思考を促す。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、生徒の読む行為のなかで何がおこなわれているのかということを見取る枠組みを、読者反応の多角的な研究にもとづいた米国における理解方略研究・読むことの学習評価研究の成果に学びながら、日本語文章(主に文学作品)に対する積極的な読む行為を生み出す、それ自体が指導となるような学習評価のための理論的知見を得たところにある。読みの授業で「指導と評価の一体化」を可能にする知見を示した。
読むことの学習評価は読者の読む行為を理解し、解釈することである。本研究で明らかにした知見は、児童・生徒に限らず、自他の読む行為を見つめ直す読むコミュニティをつくり、読む文化を築くという社会的意義がある。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 「文学の対話的論証(Dialogic Literary Argumentation)」と学習評価-文学の授業における生徒へのフィードバックを中心に-2021

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語教育研究

      巻: 62 ページ: 1-14

    • NAID

      40022564098

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] ブレンド型授業における読むことの「選択する学び」と評価 : Gordon (2018) No More Fake Readingを手がかりとして2020

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      論叢 国語教育学

      巻: 16 号: 16 ページ: 78-93

    • DOI

      10.15027/50694

    • NAID

      120007017075

    • ISSN
      0919-7192
    • URL

      https://hiroshima.repo.nii.ac.jp/records/2037335

    • 年月日
      2020-07-31
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] フィクションの深い学びを促す学習評価2019

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      論叢国語教育学

      巻: 15 ページ: 54-67

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学びを見取り、「自分のテーマ」の発見をいざなう2019

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      教育科学国語教育

      巻: 839 ページ: 48-51

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 文学作品の「精読(close reading)」の方法をどのように学ばせるか?2018

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      論叢国語教育学

      巻: 14 ページ: 52-71

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 喜びを味わう体験を重ねる場としての「文学国語」2018

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      日本語学

      巻: 37-12 ページ: 124-133

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 「対話的文学討議(Dialogic Literary Argumentation)」と学習評価2020

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会第139回秋期大会(オンライン)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] フィクションの深い学びを促す学習評価2019

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      第136回全国大学国語教育学会茨城大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 読むことの学習指導における「選択する学び」と評価2019

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      第137回全国大学国語教育学会仙台大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 「文学国語」へ「文学国語」から―読み/書きの行為を通して、喜びを味わう経験を重ねる場をつくり出す2018

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] 読む文化をハックする: 読むことを嫌いにする国語の授業に意味があるのか?2021

    • 著者名/発表者名
      ジェラルド・ドーソン、山元隆春、中井悠加、吉田新一郎
    • 総ページ数
      190
    • 出版者
      新評論
    • ISBN
      9784794811714
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] あたらしい国語科教育学の基礎2020

    • 著者名/発表者名
      山元隆春、難波博孝、山元悦子、千々岩弘一
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      溪水社
    • ISBN
      9784863275362
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 詩とイマジネーションの教育学2019

    • 著者名/発表者名
      難波博孝、山元隆春、谷栄次、ほか
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      明治図書
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 一人ひとりをいかす評価: 学び方・教え方を問い直す2018

    • 著者名/発表者名
      C.A.トムリンソン T.ムーン  山元隆春他訳
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      北大路書房
    • ISBN
      9784762830389
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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