研究課題/領域番号 |
18K02677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 秋田公立美術大学 |
研究代表者 |
毛内 嘉威 秋田公立美術大学, 美術学部, 教授 (70712769)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 道徳科 / 探究型道徳授業モデル / 指導と評価 / 遠隔化システム / 問題意識 / 納得解 / ICT活用 / 協働的な学び / 道徳的価値 / 探究型授業モデル / コロナ感染 / 課題意識 / 多面的・多角的 / 探求型授業モデル / 評価 / 授業改善 / 指導と評価の一体化 / 探求型道徳授業モデル / 主体的・対話的で深い学び / 自分自身との関わり / 明確な指導観 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「特別の教科 道徳」(以後「道徳科」)の探究型道徳授業の指導法について検討し、道徳性を育むための探求型道徳授業モデルを開発することである。また、指導と評価の一体的な在り方に関する遠隔化システムを活用した実践的提案を行うことである。 「探究型道徳授業モデル」の開発について、実践可能な研究協力校での授業実践を通して、問題意識を持たせる導入、他者の考えと比べ自分の考えを深める展開・課題を自分との関わりで捉え納得解を導き出す展開、主題を自分事として捉え自己を見つめ発展させ希望を持たせる終末などについて明らかにしてきた。令和4年度は、この研究をさらに深め、モデル開発まで行う予定であった。しかし、コロナ感染が収束しなかったため、多くの学校で授業実践やそれに伴う研修会が十分にできなかった。現在は、モデル開発のための資料収集の途中段階である。 しかし、コロナ感染においても、物理的距離という障害を乗り越える遠隔化システムの導入は、研究機関である大学が学校現場との連携を深める有効化手段だということが明らかになった。特に、指導と評価の一体的な在り方をサポートすることができ、一定程度の成果を上げることができた。 その成果の一つとして、令和5年3月には、JAPET主催「教育情報化推進フォーラム」において、研究協力者と共に「ICTを活用した中学校道徳模擬授業 ~教材「足袋の季節」を通して~」と称して、遠隔化システムを活用した授業モデルを提案した。ICTを活用した対話を重視した協働的な学びのある「探究型道徳授業モデル」の有効性は明らかになっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の目的は、学校現場と協同研究を行い、道徳性を育むための探求型道徳授業モデルを開発すること、また、指導と評価の一体的な在り方に関する遠隔化システムを活用した実践的提案である。遠隔化システムを活用した授業モデルや指導と評価の在り方等を提案するなど、コロナ渦であっても一定の成果を上げることができた。 しかし、令和4年度においても、東北地方などは、新型コロナウイルス感染症のまん延及び学校内でスラスターが発生により、学校現場の校内研修が行われなかったり、研究授業が中止となったりと、協同研究が十分に進まなかった。 また、感染症の防止対策のため、教職員の負担が増大している状況の中、本研究に対する研究協力を学校現場に求めることは倫理上からも難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度の研究の振興方策は、学校現場の抱える問題や状況を把握し、これまでの研究の成果と課題を明らかにし、「研究のまとめ」を行うことである。 ①指導方法の改善・充実に取り組むための資料となる評価システムを開発する。 ②道徳科の探究型道徳授業モデルを通して指導と評価の在り方を検証する。 ③遠隔化システムを活用した指導と評価の一体化システムの有効性を明らかにする。 ④研究のまとめ(成果と課題)
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