研究課題/領域番号 |
18K02682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
桂 直美 東洋大学, 文学部, 教授 (50225603)
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研究分担者 |
荒尾 岳児 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (10378284)
北澤 俊之 東洋大学, 文学部, 教授 (70553741)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 美的教育 / 教師教育 / 音楽教育 / 美術教育 / 鑑識眼 / 芸術批評 / 主体性 / カリキュラム構成 / 教員養成 / 表現活動 / 多様性 / ワークショップ / マキシン・グリーン / 協同表現 |
研究成果の概要 |
本研究は、教員養成課程の大学生に「美的教育」プログラムを実践することを通して、教師としての成長についてもたらされる意義を検討した。芸術の美的経験それ自体を協同表現・協同鑑賞の場で実現しようとする、グリーンの論考を授業構成に即して解釈し、授業に先立ってゴールとする教授目標を設定しない「オープンカリキュラム」の実践によって、学生自身の表現の目標が、活動の目標とともに生成する点にその意義を見出した。また、グリーンの思想がカリキュラム研究一般に及ぼした影響を検討し、協同表現と鑑識眼による相互批評が視点の多様性をもたらすことで表現の成長を促す教師教育に資する点を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、授業に先立ってゴールとする教授目標を設定しないオープンカリキュラムの特徴を、学生の協同表現活動を中心とした芸術教育を範型とし、実践への応用の在り方を示した。またオープンカリキュラムの意義を、学生自身が表現の目標を活動の中で生成する点に見出し、自身の学びの道筋を自分のものと感じ主体的になっていくためには、目標が外部から予め措定されないことが重要であると示した。今日の教育における目標によるカリキュラム管理が、個の学びに関する主体的な決定の機会を失わせているのであれば、表現活動を通し学習者が自己の学びの生成に関与するカリキュラムの在り方を、芸術教育に限定せず拡げていくことが求められる。
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