研究課題/領域番号 |
18K02708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2022-2023) 社会情報大学院大学 (2020-2021) 宝塚大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
篠田 雅人 早稲田大学, 大学総合研究センター, 講師(任期付) (60601234)
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研究分担者 |
佐藤 学 学習院大学, 文学部, 客員所員 (70135424)
小島 和男 学習院大学, 文学部, 教授 (80383545)
中野 伸 学習院大学, 理学部, 教授 (40180327)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 高等教育 / 学習成果 / 人文科学系学士課程教育 / 社会科学系学士課程教育 / 社会的レリバンス |
研究成果の概要 |
人文科学系学科の学習経験・成果の有効性について、先行研究を含めて、社会科学系(法・政治・経済・経営・商学系)、社会学・心理学・教育学を対象として比較研究を進めた。その結果、どの学問分野であっても、大学での学習経験は、社会生活に大きなプラスの影響を与えていること、また、卒業論文の執筆経験を有することが、有しない場合に比べて大学時代および現在修得している知識・能力がより高いという有意差のある結果を得た。 この事実は、人文科学系学士課程教育の学びは、学士課程教育として有効に機能していることを示しており、文学部不要論を打ち消すとともに、基礎科学の観点からもその存在意義を示すことにつながった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで遂行してきた「人文科学系」に加え、「社会科学系」「社会学・心理学・教育学」を対象とした量的調査を実施し、比較研究を行った。その結果として、学問分野によらず、大学での学習経験は現在の社会生活に大きなプラスの影響を与えていること、また、卒業論文執筆経験を有することがその効果をより高めていることを明らかにした。 これらの事実は、不要論がいまだに根強い学士課程における人文科学分野の教育について、知識・能力の修得という観点から学習経験・成果が有効に機能していることを示すとともに、基礎科学の重要性を含む大学教育の質保証論議に資するものと評価できる。
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