研究課題/領域番号 |
18K02733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 星槎大学 |
研究代表者 |
三輪 建二 星槎大学, 教育実践研究科, 教授 (50212246)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 省察(リフレクション) / 高等教育 / 論文指導 / 適切性 / 質的研究 / 対人関係専門職 / 社会人大学院生 / 経験省察型 / フレーム / アクションリサーチ / 実務家教員 / メンタルマップ / 省察 / 経験省察型論文 / 課題検証型論文 / 専門職大学院 / 経験知 / 経験省察 / 省察的実践 / 先行研究 / リサーチペーパー / 専門職学位 / 社会人学生 |
研究成果の概要 |
修士課程・専門職学位課程で学修する社会人院生は、学術研究への貢献に加え、「自らの経験知の理論的整理」をめざして論文をまとめたいとするニーズを持っている。しかし大学院教員の論文指導は、論文の種類を問わず、「経験知」の理論的整理よりは、先行研究の整理とリサーチ・クエスチョン、厳密な研究方法による検証と学会への後見という「仮説検証型」の研究論文指導となっているのではないか。 以上の仮説のもと、本研究では、①大学院教員11名、院生6名にインタビュー調査を行い、②欧米の先行研究の整理を踏まえて、社会人院生の「経験知・暗黙知」と「理論的整理」とを統合する「経験省察型」論文指導モデルを開発することを行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は大学院教員に対する論文指導上の啓発である。①社会人院生の実務経験への尊重と同時に、経験に潜む価値観の「省察」と「変容」を促す指導の必要性(問題の設定、メンタルマップの確認)を指摘できた。②実務家教員が暗黙に持つ論文指導観のうち活用できるものを抽出できた(「実務経験」と「理論」の媒介者役割の自覚化など)。 さらに、③以上の段階に時間をかけたうえで、研究テーマの絞り込み、少数の先行研究の吟味、厳密性よりも適切性を重視する質的研究法の採用など、一連の論文指導の筋道を明らかにすることができた。最終的には以上の諸要素を持つ「経験省察型」論文指導モデルを完成させ報告書で世に問うことができた。
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