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大学における学生アスリート対象の学修支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02741
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関山梨学院大学

研究代表者

長倉 富貴  山梨学院大学, 経営学部, 教授 (40516647)

研究分担者 幸野 邦男  武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 講師 (80792697)
束原 文郎  桜美林大学, 健康福祉学群, 准教授 (50453246)
石川 勝彦  山梨学院大学, 学習・教育開発センター, 特任准教授 (30714779)
研究期間 (年度) 2018 – 2020
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード学生アスリート / 学習支援 / デュアル・キャリア・コンピテンシー / プロアクティブ行動 / 大学スポーツ / 学修支援 / クラブ / 運動部学生 / NCAA / 大学間ネットワーク / キャリア支援 / 高等教育 / カレッジスポーツ
研究実績の概要

研究代表者(長倉富貴)の逝去により研究計画の完遂には至らなかったが, 以下に進捗及び成果を報告する。
進捗として以下の2点に着手, 一定の進捗を見せた。第1に, 学生アスリートの競技・学業・キャリアの両立を可能にするマネジメント・コンピテンシーの解明である。デュアル・キャリア・コンピテンシーを測定する尺度(De Brandt et al, 2017)の原著者から許可を取りトランスレーション, バックトランスレーションを行い日本語版尺度の作成のため290名の学生アスリートからデータを取得した。第2に, 学生時代にエリート・スポーツの競技生活引退後, 企業人としてめざましいキャリア形成を果たした人材に, デュアル・キャリア・コンピテンシーについてヒアリング調査を行った(2名から)。データの取得及びデータ分析にかなりの進捗を見たものの, 論文にまとめるには至らなかった。
成果として, 以下の2点を得た。学生アスリートは, 少なくとも学業・競技・キャリア形成の三足の草鞋を履くことになる。つまり, 複数のキャリア領域を両立させることをそのマネジメント課題としている。そこで, 学生が複数のキャリア領域に注力することが, キャリア成熟をどのように促すか, 質問紙調査を通じて解明に取り組んだ。調査の結果, 複数の領域に跨った行動に従事するだけでは不十分であり, 体験学習サイクルを通じた領域間のブリッジングを行うような認知的活動を行わなければ十分なキャリア成果にはつながらない可能性が高いことが明らかになった。当該調査の結果は論文として公表した(石川・幸野・長倉, 2021)。
次に, 競技生活に従事すること/しないこと, と入職後のプロアクティブ行動の関連を探った。競技生活は大学の成果内学習とは種々の面で異なると思われるが, その学習成果との関連から競技生活の特質を明らかにすることを試みた。学卒後1年目~3年目を対象に競技に従事した/しなかったという学習行動の差異が入職後のプロアクティブ行動の変動をどの程度説明するか検討した。約120名から質問紙調査の回答を得たデータを分析した結果, プロアクティブ行動のうち「フィードバック探索行動」に効果が見られ, 「革新行動」「ポジティブ・フレーミング」には効果が見られなかった。重要なことは, 2つ以上のキャリア領域で高い活動性を継続的に発揮し続けることであることが見えてきた。特定のキャリア領域に閉じこもることはむしろキャリア形成の不適応を産む結果に繋がりやすいことが見えてきた。当該調査の結果は論文として公表した(石川・原, 2021)

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (26件)

すべて 2021 2020 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (13件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 自発的な活動へのコミットはキャリア成熟を促すか2021

    • 著者名/発表者名
      石川 勝彦, 幸野 邦男, 長倉 富貴
    • 雑誌名

      山梨学院大学経営学論集

      巻: 2 ページ: 1-11

    • NAID

      120007027329

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 学生時代の学習行動と入職後のプロアクティブ行動の関係2021

    • 著者名/発表者名
      石川 勝彦, 原 敏
    • 雑誌名

      大学改革と生涯学習 : 山梨学院生涯学習センター紀要

      巻: 25 ページ: 23-38

    • NAID

      120007118612

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 初年次ゼミにおける雰囲気・授業スタイルが到達目標に及ぼす効果のメタ分析2020

    • 著者名/発表者名
      石川 勝彦
    • 雑誌名

      大学改革と生涯学習 : 山梨学院生涯学習センター紀要

      巻: 24 ページ: 19-28

    • NAID

      120006826079

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] グループワークを中心とした学習環境が学びに与える影響 : クラスにグループがネストされている学習環境の分析2020

    • 著者名/発表者名
      石川 勝彦
    • 雑誌名

      山梨学院大学法学論集

      巻: 85 ページ: 73-90

    • NAID

      120006826088

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学生アスリートにおける学業と競技の両立意識の実態とその背景2019

    • 著者名/発表者名
      束原 文郎, 横田 匡俊, 舟橋 弘晃, 澤井 和彦, 長倉 富貴, 石川 勝彦, 中村 祐介, 村島 夏美
    • 雑誌名

      スポーツ産業学研究

      巻: 29 号: 4 ページ: 4_281-4_291

    • DOI

      10.5997/sposun.29.4_281

    • NAID

      130007728199

    • ISSN
      1343-0688, 1884-2534
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 初年次ゼミにおけるクラス風土、SA、授業デザインの相互関係 : 交差遅れモデルによる検討2019

    • 著者名/発表者名
      石川 勝彦
    • 雑誌名

      山梨学院大学法学論集

      巻: 84 ページ: 31-43

    • NAID

      120006651557

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] SAからのサポートが初年次における学習成果に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      石川勝彦
    • 雑誌名

      山梨学院大学『経営情報学論集』

      巻: 25 ページ: 31-40

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 初年次ゼミにおけるSAの実働実態とやりがいの構造2019

    • 著者名/発表者名
      石川勝彦
    • 雑誌名

      山梨学院大学『法学論集』

      巻: 83 ページ: 79-68

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ラウンドテーブル報告 運動部学生の学修支援2019

    • 著者名/発表者名
      北 徹朗、小林 勝法、 幸野 邦男、 西垣 景太、 長倉 富貴
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 40(2) ページ: 79-93

    • NAID

      40021804723

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 02社-25-口-31 学生アスリートにおける学業と競技の両立意識の実態とその背景2018

    • 著者名/発表者名
      束原 文郎,澤井 和彦,横田 匡俊,舟橋 弘晃,長倉 富貴
    • 雑誌名

      日本体育学会大会予稿集

      巻: 69 号: 0 ページ: 88_1-88_1

    • DOI

      10.20693/jspehss.69.88_1

    • NAID

      130007581895

    • ISSN
      2424-1946
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 体育会系の研究:エリート神話の成立と崩壊2018

    • 著者名/発表者名
      束原文郎
    • 雑誌名

      中央公論

      巻: 132(10) ページ: 130-137

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 第3回カレッジ・スポーツ・シンポジウム開催報告2018

    • 著者名/発表者名
      束原文郎、長倉富貴
    • 雑誌名

      大学体育

      巻: 111 ページ: 76-77

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 米国における学生アスリートの学習支援体制の最前線―大学間連携ネットワーク の提案に向けて―2019

    • 著者名/発表者名
      長倉富貴、石川勝彦、幸野邦男、束原文郎
    • 学会等名
      大学教育学会一般発表
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 人気企業への学生アスリート就職を規定する要因-決定木分析を用いた探索的分析-2019

    • 著者名/発表者名
      石川 勝彦
    • 学会等名
      スポーツ産業学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動部学生支援のための担当者ネットワークの国内外の事例2019

    • 著者名/発表者名
      長倉富貴
    • 学会等名
      大学教育学会ラウンドテーブル
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 学生アスリートの就職満足度に影響を与える要因の検討-学生アスリート・プレミアムに着目してー2019

    • 著者名/発表者名
      束原 文郎
    • 学会等名
      スポーツ産業学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] スポーツセンターの試みとチャレンジ2019

    • 著者名/発表者名
      幸野邦男
    • 学会等名
      平成30年関西広域連合指導者講習会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] SAの学びとやりがいを引き出すSA制度の運用とは2018

    • 著者名/発表者名
      石川勝彦
    • 学会等名
      初年次教育学会第11回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動部学生の学習支援ラウンドテーブル企画(企画者)2018

    • 著者名/発表者名
      北徹朗、小林勝法、幸野邦男、西垣景太、長倉富貴
    • 学会等名
      大学教育学会第40回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動部学生の学修支援:武庫川女子大学における運動部学生に対する学習支援事例2018

    • 著者名/発表者名
      幸野邦男
    • 学会等名
      大学教育学会第40回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] アメリカの大学における大学アスリートへの学修支援プログラムの現状2018

    • 著者名/発表者名
      長倉富貴
    • 学会等名
      スポーツコンソーシアムin KANSAI
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] NACDA参加報告および米国の学習支援の現状2018

    • 著者名/発表者名
      長倉富貴
    • 学会等名
      第3回カレッジスポーツシンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 学業とスポーツを両立させる学生支援体制の構築に関する考察2018

    • 著者名/発表者名
      長倉富貴
    • 学会等名
      大学教育学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] スポーツを通した女性のリーダーシップ育成を見据え、取り組む立場から「質の高い教育」と「ジェンダー平等」「学アスリート指導」2018

    • 著者名/発表者名
      幸野邦男
    • 学会等名
      関西SDGsフォーラム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本と米国、大学アスリートの違いとは?2018

    • 著者名/発表者名
      幸野邦男
    • 学会等名
      阪神シニアカレッジ
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [備考] 令和3年2月28日 研究代表者死亡

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-04-15  

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