研究課題/領域番号 |
18K02770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
阿部 敬信 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (90580613)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 日本手話 / 書き言葉としての日本語 / バイリンガル / 言語運用力 / 評価 / 日本語 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本手話・日本語バイリンガル児童生徒の言語運用力の評価方法を考案するとともに、聴覚障害児童生徒の言語運用力を向上させるための効果的な教育方法について考察することにあった。その結果、言語運用力の基盤としては「日本手話と日本語バイリンガル環境にあること」「ろう者のアイデンティティを確立していること」「多様なロールモデルとの出会いと対話があること」が抽出された。そして「豊富な世界知識を構築していること」「多様なコミュニケーション手段を選択し組み合わせること」「対話により先を見通したプランニングができること」が言語運用力の評価として用いることができる枠組みであるといえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本手話・日本語バイリンガル環境で学ぶろう児にとっての言語運用力を、個人のもつ日本手話と日本語の個々の言語能力という視点で評価するのではなく、二つの言語を使って何ができるのか、つまり、現実の社会の中で、周囲と「対話」をしたり、「協調」したり「足場かけ」をしたりされたりといった、周囲との関係性の中で見えてくる能力までを含めた「相互行為能力」まで拡張してとらえることができる評価の枠組みを提供したことに本研究の意義がある。さらに、マイノリティであるろう者のコミュニティの内部から視点で、ろう児の言語運用力の評価の枠組みをとらえたことには大きな社会的意義があると考える。
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