研究課題/領域番号 |
18K02775
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 |
研究代表者 |
滑川 典宏 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 情報・支援部, 総括研究員 (80804509)
|
研究分担者 |
久保山 茂樹 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, インクルーシブ教育システム推進センター, 上席総括研究員 (50260021)
牧野 泰美 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 上席総括研究員 (80249945)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 中学校の言語障害通級指導教室 / 中学校ことばの教室経営の手引きQ&A / 中学ことばの教室経営の手引きQ&A / 中学ことばの教室担当教員 / 教室経営 / 中学ことばの教室経営ガイドブック / 中学校のことばの教室 / 初めて担当教員 / ガイドブック / 言語障害のある中学生 / 中学ことばの教室 / 中学ことばの教室経営の手引き / 中学ことばの教室担当者 / 教室経営ガイドブック |
研究実績の概要 |
本研究では、全国の言語障害通級指導教室に訪問調査等を行い、中学校言語障害通級指導教室担当教員の現状と課題について整理する。また、各地域で積極的に言語障害のある中学生の指導している担当教員に研究協力を依頼し、担当教員の役割、教室経営の課題解決に向けた取組等について情報収集する。訪問調査等の結果をまとめ、「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A」を作成し、今後の中学校言語障害通級指導教室担当教員の役割等について明らかにし、中学校の言語障害通級指導教室の充実に寄与することを目的している。 令和4年度は、全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会(以下、「全難言協」)の全国大会の発表に向けて、埼玉県の中学校の通級教室を定期的に訪問し、中学校の通級指導教室に関する現状と課題について情報を収集した。中学校の担当教員が、ことばの教室に通う、中学生を指導する上で、大切にしていること、関係機関との連携、小学校との引継ぎ、校内への理解啓発等の取組について情報を収集することができた。また、中学校言語障害通級指導教室が抱える教室経営上の課題等について、前年度に引き続き情報を収集することができた。 新型コロナウイルス感染症の終息に伴い、これまで予定していた中学校言語障害通級指導教室に訪問して、教育現場から実践事例を収集することができるようになった。また、教育現場の現状も踏まえて、令和3年度から引き続き、テレビ会議システム等を活用して各学校の言語障害通級指導教室の教室経営等の情報を収集することに努めた。 令和5年度は、これまで収集した情報を元に作成中の「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」について研究分担者及び研究協力者と協議を行い、手引きの内容を整理していく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症終息に伴い、令和4年度に予定していた研究協力者の中学校に訪問し、インタビュー調査や年間を通じた事例研究を行うことができた。 しかし、教育現場の状況を踏まえて、令和3年度から作成してきた「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」の作成が滞ってしまい、研究計画のような、実践研究を通した教室経営の内容をまとめるところまで至らなかった。また、研究協力者もアフターコロナの状況で、時間的な制約や指導を優先することから、計画通りに進めることが難しかった。 予定していた学会等で研究成果を報告については、日本特殊教育学会、LD学会等に参加し、積極的に中学校言語障害通級指導教室の情報収集に努めた。 このような状況下で、埼玉県の中学校言語障害通級指導教室担当教員とテレビ会議システム等を活用して中学校言語障害通級指導教室の教室経営等の情報を収集することができた。これまで収集してきた情報を基に、研究分担者と意見交換を行い、「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」に加えるかを整理・検討することができた。しかし、当初予定していた「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」の完成にまで至らなかった。そこで研究期間の延長を申請し、次年度に研究の目的を達成するために計画を修正することとした。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症予防について充分に配慮した上で、9月まで、定期的に研究協力者の中学校に訪問し、実践研究やインタビュー調査を行う予定である。 また、令和3年度に協力していただいた山口県内の中学校の通級担当者が構築したネットワークの立ち上げから、運用までの情報を収集し、モデルケースとして各地のネットワークづくりに寄与できるように「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」に掲載できるように準備をしていく予定である。 上記のような研究成果をまとめ、10月に研究分担者と研究協力者を交えて協議会を開催し、「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」の内容について検討する。 令和5年度末に「中学校ことばの教室経営の手引きQ&A(案)」を完成する予定である。作成した手引きは、全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会に協力を依頼し、各地の難聴・言語障害教育に関する研究会等に、研究成果の普及を図りたいと考える。
|