研究課題/領域番号 |
18K02795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 北海道教育大学 (2019-2022) 名寄市立大学 (2018) |
研究代表者 |
小野川 文子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50738557)
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研究分担者 |
高橋 智 日本大学, 文理学部, 教授 (50183059)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 特別支援学校併設寄宿舎 / 特別支援教育 / 寄宿舎教育 / 特別支援学校 / 知的障害児の生活と発達 / 寄宿舎 / 知的障害 / 生活教育 / 障害児 / 子どもの貧困 |
研究成果の概要 |
多くの障害児は限られた人間関係と単調な生活を余儀なくされ、しかも年齢が高くなればなるほど固定化する傾向にあることが明らかとなった。また保護者の就労や健康問題も大きく、とりわけ障害が重い、または年齢が低いほど困難であることが示された。 親元から離れた生活が経験できる寄宿舎は、とくに年齢が低い時期に子どもの身辺自立や精神的自立を促し、保護者の就労保障や健康面を支えていることが示された。こうした寄宿舎の「社会性や自立を育む」取り組みは全ての子どもに不可欠であり、「通学困難のための寄宿舎」から「生活教育を必要とする障害児の寄宿舎」「寄宿舎教育を必要とする全ての子どもを対象とした運営」が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達的困難を有する障害児においては、多くが経済的貧困をベースに生活の質や人間関係等が乏しく、そのリスクも高い。しかし、その生活実態は十分に明らかにされず、教育課題としても位置づいていない。特別支援学校寄宿舎は、通学保障のみならず、障害児の発達支援(生活リズムや社会性の獲得等)と家族を含めた生活支援の役割を果たしてきた。しかし、寄宿舎の統廃合が進んでいる今、病気や障害のある子どもの「生活と発達の困難」を明らかにし、寄宿舎の今日的役割・機能を明らかにすることは、発達的困難を有する全ての子どもの自立や社会参加を支える生活支援、保護者の就労、家族の健康を含めた総合的支援の充実に寄与できると考える。
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