研究課題/領域番号 |
18K02818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
今井 亜湖 岐阜大学, 教育学部, 教授 (50367083)
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研究分担者 |
中村 琢 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70377943)
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
坂本 一也 岐阜大学, 教育学部, 教授 (00320325)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 外国人児童生徒 / JSL児童生徒 / 教育支援 / 学習語 / 教員養成 / プログラム開発 / ポータルサイト開発 / 教員養成プログラム |
研究実績の概要 |
令和4年度は、本研究で開発した外国人児童生徒の学習支援のための教員養成プログラムを構成する全ユニットの実証研究を実施した。ユニットAは「人権」、ユニットBは「教育方法学・技術」、ユニットCは「小学校理科教育法」および「社会科教育法IV」にて実施した。また開発した教員養成プログラムの有用性を評価するために、昨年度に先行実施したユニットAおよびユニットBの評価を行った。ユニットAでは外国人児童生徒教育の必要性を授業の前後ともに理解していた学生が7割以上いたこと、授業前はその必要性を理解していなかったが、授業を通してその必要性に気づいた学生が60名ほどいたことを明らかにし、外国人児童生徒教育について学ぶユニットとして有用性であることを示した。ユニットBについては6つの学習場面における日本語指導が必要な児童生徒に対する指導技術を説明し、具体的な指導場面を提示し、どのような指導を行うべきかを考える授業を行い、3つの具体的な学習場面においてどのような指導を行うかを回答させ、その結果から有用性を検証した。 教科指導における外国人児童生徒の教育支援のためのポータルサイト開発については、2つの研究活動に取り組んだ。1つ目の活動は、外国人児童生徒の教育支援を目的とした既存のポータルサイトを調査し、本研究で開発するポータルサイトの目的およびサイト構成を検討した。2つ目の活動は、ポータルサイトに掲載するコンテンツの1つである、昨年度に検証を行った授業に参加するための学習語を学ぶためのイラスト教材の作成と、授業に参加するための学習語の語彙を増やすための調査を行った。イラスト教材は全60種類で、日本語指導が必要な児童が教師の発話の中で理解しづらい動詞を学ぶイラスト教材を作成した。このイラスト教材は提示資料としての利用を想定している。また、語彙調査の結果については、日本教育工学会研究会にて報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19によって当初計画していたフィールド調査がすべて中止となったため,プログラムの開発方法の見直しが必要となり,これによって教員養成プログラム の開発と評価の実施が1年遅れとなった。それを受けて実施する予定であったポータルサイトの開発も遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
「外国人児童生徒の学習支援のための教員養成プログラムの開発」については、教員養成プログラムを構成する全ユニットを実施し、複数科目にて検証するユニットCにおいても令和4年度は複数科目にて実施することができた。今後は有用性の検証が行われていないユニットCについて、令和4年度の実践をもとに検証していく。 「教科指導における外国人児童生徒の教育支援のためのポータルサイトの開発」については,ポータルサイトで紹介する日本語指導が必要な児童生徒の教育支援に関する情報を掲載しているウェブサイトを調査・整理に着手しており、令和5年度完成にむけて作業を行っている。
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