研究課題/領域番号 |
18K02890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡林 浩嗣 筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 講師 (70333309)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 研究公正 / 研究倫理 / 学部生教育 / 教育カリキュラム / 教養教育 / 技術者倫理 / 研究倫理教育 / 研究不正 |
研究成果の概要 |
国内外の代表的な研究倫理教育の教科書等に基づき、例示される事例が実験生命科学分野の研究者の行動と認識に影響を与える要素を分析し、研究倫理の「伝え方」が研究者に与える影響について分析と考察を行った。また、多くの研究不正事例が報告されている実験生命科学分野において、研究者が過去に受けてきた研究倫理教育の内容と時期、体験した不正事例やQRP、研究上の不正行為との距離感に関する認識等を調査し、研究者自身が望む倫理教育の構成について検討を行った。さらに技術者倫理教育における教育手法に関する研究を参考に、「研究不正」を意識せずに研究活動の公正さの必要性を学べるカリキュラムの素案を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究倫理教育では、どのような場合に研究不正になるかという議論が多く、このことが学生や研究者自身の認識に悪影響を与えかねないという懸念がある。本研究ではこの様な視点の下、研究倫理で取り扱う要素が学習者に与える影響について分析し、学生や研究者が自らの研究活動の限界を正しく客観的に把握出来ると共に、新たな分野を開拓する為に必要とされる倫理的志向を健全に育成できる様なカリキュラム案を検討している。この様な試みは、競争的環境で不可避的に生じるバイアスを正しく認識しこれを管理できる優れた職業人としての研究者を育成し、研究不正対策と自由な研究活動とのバランスを健全に保つ上で有効であると考えられる。
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