研究課題/領域番号 |
18K02961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
秋吉 優史 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70378793)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射線安全管理 / クルックス管 / 低エネルギーX線 / 放射線量測定 / 実態調査 / 放射線教育 / ペルチェ冷却式霧箱 / 寒剤式霧箱 / 低エネルギーX線測定 / 実効線量評価 / 免除レベル / スクリーニング / 箔検電器 / ペルチェ冷却式高性能霧箱 / 放射線計測 / 寒剤冷却式霧箱 / 教育コンテンツ開発 / 低エネルギーX線評価 / 放射線教育コンテンツ開発 / 中学校学習指導要領改訂 |
研究成果の概要 |
中高の学校教育現場で使用されるクルックス管からのX線に関する安全管理について、測定方法及び誘導コイルの調整による線量管理法の確立を行い、さらに2018年に全国の学校の装置に対する実態調査を行った。それにより安全管理のための暫定ガイドラインを構築し、2019年度には暫定ガイドラインの有効性についてさらに多くの学校に於いて実証試験を行った。その結果191本の装置のうち、187本の装置については 1m 距離、10分間の実効線量(実測した 70μm 線量当量から暫定的に保守的な換算を行った)が、10μSv 以下に抑制されていることが確認された。最も線量の高い装置でも 40μSv 程度であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クルックス管はレントゲン博士が世界で初めてX線の放出を見いだした装置であるが、学校教育現場の教員や生徒に対する被曝線量はこれまであまり評価されていなかった。本研究では測定自体困難な低エネルギーX線の測定法を確立し、実態調査で被曝線量評価を行い、15 cmの距離における10分間の実効線量が3.3 mSvに達することを明らかにしたと共に、国際的な免除レベル以下へのコントロールを可能とした。本研究は日本保健学会の専門研究会に於いてオーサライズされ、今後同学会標準化委員会に於いて標準化を行う。また、IAEA Draft Safety Guide DS470 においても取り上げられている。
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