研究課題/領域番号 |
18K02983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
有井 秀和 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (80384733)
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研究分担者 |
中林 健一 宮崎大学, 教育学部, 教授 (60201670)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アントシアニン系色素 / 繰り返し利用 / pH試験剤 / フラビリウムイオン / 吸着剤 |
研究成果の概要 |
小・中学校で学習する酸性・中性・アルカリ性の溶液の性質を簡便に測る方法の一つとして、繰り返し利用できるpH試験剤の開発を目指した。植物に幅広く分布するアントシアニン色素に着目し、その発色団である塩化フラビリウム誘導体を合成し、無機固体材料への吸着について検討した。様々な組み合わせの結果、塩化フラビリウム誘導体をゼオライトの水素モルデナイトに吸着したものが、酸性・アルカリ性の識別に明瞭な色変化を示し、繰り返し利用しても退色が見られなかった。また、作成したpH試験剤は溶液に浸したままでも利用できた。この結果から、繰り返しでの利用や溶液に浸したままで利用可能なpH試験剤を開発することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
繰り返し利用できるpH試験剤は、複数のサンプルを何回でも測定することが可能になる。実験は複数回実施できる方が理想的で、その過程で思考が整理され理解が深まることが期待される。本研究で開発したものはサンプルに常時浸すこともできるので、時間経過によるpH変化や容器の局所的なpH変化も観察することができ、実験の幅を広げることができる。また、開発したpH試験剤は作成過程が比較的簡便であるので、適切な指導のもとで児童・生徒が作成すれば、化学物質の特性に関心を持つ機会になることも期待している。
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