研究課題/領域番号 |
18K02990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
中尾 有利子 日本大学, 文理学部, 准教授 (00373001)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 科学教材 / 地学教材 / メイオファウナ / 貝形虫類 / 生物多様性 / 干潟 / 理科教材 / 貝形虫 / メイオベントス / 微小甲殻類 / 生物多様様 / 種多様性 / 環境 / 教材 / 科学教育教材 / 生物指標 |
研究成果の概要 |
人間との関わりが深い干潟に着目し,小櫃川河口干潟,多摩川河口干潟,大井埠頭中央海浜公園,ふなばし海浜公園,いすみ川河口干潟の貝形虫相を明らかにした.小櫃川河口干潟において貝形虫類の未記載種を発見し,野外での産出地点の追跡と顕微鏡下での行動観察を行い,生態情報とあわせて新種として報告し,生物多様性データの蓄積に貢献した.多摩川河口干潟では10年スケールでの生物相の変化を明らかにした. 野外調査で得られたデータを元に,地学の室内実習用の教材を試作した.教材は高校生に実際に利用してもらう機会を得て,高性能の顕微鏡がなくても,種の同定が可能であることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
干潟のメイオファウナについて,貝形虫類に着目し明らかにした.小櫃川河口干潟では,1990年代以来初の未記載種を発見し,新種として報告した.多摩川河口では10年スケールで貝形虫相が変化したことが明らかになった.これらの結果は,干潟の生物相は今後も調査の余地が大いにあること,橋の建設や護岸の整備により,干潟の環境がミクロスケールで変化していることを示す. また,これまでメイオベントスを教材に用いる場合は,高性能な顕微鏡や電子顕微鏡画像が必須であったが,目的に合わせて図版を作成することにより,携行型の顕微鏡で実習が可能であることがわかり,メイオベントスの教材としての可能性を示すことができた.
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