研究課題/領域番号 |
18K02993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
谷口 一也 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (70463289)
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研究分担者 |
橋本 健夫 長崎国際大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00112368)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん教育 / 健康教育 / 遺伝子 / ウイルス / がん / 予防 / 医療リテラシー / 小学校教育 / 科学リテラシー |
研究実績の概要 |
2020年3月に出版した、がん教育絵本「ひるまにねむるイヌとネコのひみつ」及びその副読本である「お父さんとお母さんのためのウォーミングアップ読本」の読み聞かせを行った。 また、以下のような調査・研究を行った。文献調査を中心に、世界的なヘルスリテラシー教育の考え方を明らかにし、日本の理科教育を含む初等教育段階での健康教育の目的や内容を考察した。また、2018年、2019年度に行った、小学校でのがん教育の実践から今後の課題を考察した。 文献調査より各項目に関し、以下のように定義・位置づけた。①ヘルスリテラシーの目的:健康の維持・増進②ヘルスリテラシーの対象:家庭とコミュニティ,職域,ヘルスケア,商業界,政界、様々な集団(学校教育やスポーツ・文化活動)③ヘルスリテラシーの具体的な能力:「入手」,「理解」,「評価」,「活用」の4つの段階 また、ヘルスリテラシーの以下の3つのレベルに沿った考察を行った。①機能的リテラシー②相互作用的ヘルスリテラシー③批判的ヘルスリテラシー 2018年度及び2019年度、兵庫県尼崎市内の公立小学校において、1時間のがん教育が第6学年において実践された。保健所と連携し、予防や健康に対する意識の向上を目的とした実践である。1時間という限られた時間であるものの、学んだ内容を宿題「がん新聞」として、まとめさせたところ、整理された知識とともに、②相互作用的ヘルスリテラシーの段階まで多くの児童が達している実態が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルスによる感染症により、がん教育に関する授業を実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
国内外における健康教育の現状や日本の学校教育の内容を考察した結果,病気の原因など医療リテラシーの基本的な内容が不十分であることが明らかとなった。また、日本における健康教育に関する課題として,グローバルヘルス,感染症やがんの原因の一部であるウイルスや細菌に関する情報,病因の基礎知識がほとんど教えられていないことが挙げられる。感染症に関しては,国内で流行が起こってからでは遅く、その重要性を鑑みて、初等教育段階からの教育カリキュラムの再検討が必要であると考えられた。 今後これらについて、研究を進めていく。
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