研究課題/領域番号 |
18K03001
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
礒部 智加衣 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (20420507)
|
研究分担者 |
相馬 敏彦 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 准教授 (60412467)
古川 善也 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 助教 (50826477)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 組織謝罪 / 非組織性逸脱行為 / 補償行動 / 罪悪感と恥 / 非組織性迷惑行動 / 罪悪と恥 / 組織評価 / 組織対応 / 謝罪 / 逸脱行為 / 集合的感情 / 組織対応への評価 / 集合的恥-罪悪 / 集団アイデンティティ |
研究成果の概要 |
組織が関与していない一部の成員の迷惑行為に対し、組織が補償行動をとると言明したほうが、組織評価が高いということが繰り返し確認された。そしてそれは、第三者だけでなくその組織の従業員においても同様であった。一方、迷惑行為が組織の責任であると考えてはおらず、「このような場合には組織が対応すべきである」という考えを自分よりも他の人々がより強く持っているという多元的無知が関与していることが確認された。感情に関しては、第三者においては罪悪感を示すほうが恥よりも好まれる傾向にあった。また、コロナ禍における不安が高い人ほど批判的であり、集団アイデンティティが高いほど自組織に対する評価が厳しいことが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、組織成員の迷惑行為に対して,組織評価という点において有効的な対応を提言するものである。既存の知見からは,組織性等により組織責任が異なるため,謝罪の効果が異なると予想されるが,規範(多元的無知)が存在するため,補償行動を提案することが有効であることが示された。組織感情に関して,先行研究から予想した感情と補償の有無の交互作用は、一貫した結果として確認されなかった。文化差もしくは,行為のレベル(例えば虐殺等vs.迷惑行動)によるさらなる検討が必要であるといえる。
|