研究課題/領域番号 |
18K03023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
島田 拓司 天理大学, 国際学部, 教授 (70269504)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 制御適合理論 / 説明 / フレーミング / 関与度 / 適合効果 / 日米比較 / 制御適合 / 説明効果 / 反事実思考 / 制御焦点 / プライミング |
研究成果の概要 |
聞き手にとって不都合な知らせを伝える場合、聞き手の制御焦点傾向と選好するメッセージフレームが合致した場合(促進焦点+利得フレームあるいは予防焦点+損失フレーム)、そうでない場合よりも説明(弁明)が受容されやすいという仮説を日米社会人を対象としたシナリオ実験で検証した。その結果、不都合な知らせが相手に与える影響が小さい場合のほうが大きい場合よりも明確な適合効果が認められた。また、日本人の場合には予防焦点+損失フレームのほうが促進焦点+利得フレームよりもより効果的であり、米国人の場合はその逆のパターンのほうがより効果的であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、説得の領域で効果が認められている制御適合理論がネガティブな知らせを伝える場合にも有効であり、制御適合理論が説得のみならず説明というより広い分野に適用可能であることを示している。また、制御適合には文化的に選好される組み合わせを使うほうがより効果的である可能性を示したことから、例えば、組織のリーダーや管理者が部下や従業員に悪い知らせを伝えなければならない場合、対象者にふさわしいフレームを使った説明をしたほうが、聞き手に与える否定的なインパクトを緩和することができる可能性がある。
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